2番打者はバントをするだけではない!

 今日のスポーツ紙にWBCの先発オーダー予想が載っていて1番・岩村、
2番・中島、3番・イチローというものだった。
 これを見て‘面白い!’と思った。

  保守的なOB達は‘非常識だ’と言いそうだが、正直に言って最近の野球
では かつての川相のようなバント職人の2番は必要ない。
 むしろノーアウト1塁で右方向に打ってノーアウト1,3塁を作りに行く方が
理想的。

 つまり1アウト2塁を作って3・4番でタイムリーを

期待するよりノーアウト1・3塁でビッグイニングを

作りに行った方がいいのだ。

 MLBで2番はデレク・ジータに代表されるようにランナーを進塁打や右
方向に大きな打球を打てるタイプが重宝されているし、トニー・グィンの
ような安打製造機タイプの日本でいえば3番タイプが起用されるケースが
多い。

  打撃レベルが飛躍的に向上した現在は1点づつ取りにいくより、早い
イニングなら大量点を取りに行く方が合理的になっている。 

 また点を取るのが難しい好投手相手に1アウト2塁でタイムリーを期待
するよりも、タイムリーを打たなくても点が入るシチュエーションを作る方が
点が入る確率が高い。 

 考えてみると原辰徳の父親・原貢監督は75年の東海大相模では 2番に
1試合で3本の2塁打を放つような安打製造機タイプの森を起用していた。
 当時としては かなり革新的なオーダーだったが、原辰徳自身も02年に
日本一になったときは2番に起用した二岡智宏が大活躍して日本シリーズ
ではMVPに輝いた。

 日本の野球界が宗教の如く信仰しているスモールベース

ボールは長打力のないチームが それを補うために機動力を駆使

して点を取りに行くものだが、スモールベースボールの元祖・

オークランドは殆どバントを使わないのが特徴だ。 

 だから中島の2番起用は面白いと思うし、バント職人が起用される打順
ではないのだ。  

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 1年前の今頃は... バカ息子の顔... »
 
コメント
 
 
 
二番打者は・・・ (トクタサツオ)
2009-02-18 22:40:36
なるほどそうでありますね。

二番打者ですか・・・。

二番打者の選び方でチーム、監督の方針も決まるということでもあるようです。

Fsに関して言えば、二番小笠原、三番片岡はビッグバン打線の看板でありました。

1976年のセントラル・リーグの終盤戦、阪神Tは
二番に掛布、三番ラインバックの攻撃型オーダーを敷きこれが見事にはまり、巨人を最後まで苦しめました。

1980年のOは、二番張本、三番リーという打線を組んでパ・リーグ前期優勝を決めました。

ベテランとはいえ、大打者張本を二番に起用とはずいぶん思い切ったことをしたものだと思いました。

ただこれはそのチームに合う、合わないはあると思います。

2006年Fsは二番田中賢介に、徹底的にバント攻撃を叩き込みました。

これが当り、Fsはこの年日本一です。

だから典型的な二番打者とその戦法も必要なのかもしれないですね。

Fsはそのチームカラーに合っていたのだと思っています。


 
 
 
戦略によりますけどね (こーじ)
2009-02-19 23:40:19
>トクタサツオ様
 06年のFsは3番の小笠原、4番セギノール、5番の稲葉が絶好調でしたから1アウト2塁を作っても点が取れてました。
 ところが07年になると稲葉が打てないとセギノールが歩かされて得点ならずというケースが度々見られましたね。
 後ろの打者が打てそうな時は送りバントもOKですが、バントする打者の方が打てそうな時はそのままの
方がいいでしょう。

 あとは自軍の投手力との相談でもありますね。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。