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こーじ苑
女子バレー、タイに逆転勝ちで泣くようでは
女子バレー日本 タイとの熱闘制し3勝目 サオリン途中出場で奮闘
リオ五輪のバレーボール女子世界最終予選兼アジア予選は昨日で
4試合を終え、韓国に敗れたもののペルー・カザフスタン・タイに
勝って3勝1敗で出場権獲得圏内ギリギリの4位につけている。
ペルー、カザフスタン戦を連勝して好発進したはずだったが3日
目に韓国から1-3で敗れただけでなく、エースの木村沙織が右手
小指を痛める不穏な雰囲気で迎えたタイ戦は負けると五輪が厳しく
なるという試合だった。
立ち上がりの日本はサーブミスを連発して第1Sを20-25で落すと
第2Sから木村を投入し25-23で取り返したものの、第3Sでは21-
21から迫田さおりや荒木絵里香のスパイクがブロックされるなど23-
25で落して1-2とリードを許す。
後がなくなった第4Sで21-22から木村と迫田が決めて25-23と
ファイナルSに持ち込んだが、ここで一時は6-12とリードされリオ
五輪に赤信号が灯る寸前だった。
ここから追い上げてタイ側に2度のレッドカードが出て2点が入る
幸運も手伝いマッチPを握ると14-13から決めフルセットの死闘を
制したものの、正直言ってタイには申し訳ないのだが こういう試合を
していてはメダルはおろか下手するとベスト8にも残れない可能性が
高いと思う。
というのもプレッシャーがかかる場面になるとミスを連発するし、
スパイクが決まったとセルフジャッジして戻ってきたボールに慌てて
チャンスボールを返す場面も度々見られた。
前日の韓国戦で負けたので相性的にイタリア戦が勝つのは難しい事
からタイに負けるとドミニカとオランダに連勝しないといけなくなり
厳しくなるため、選手達にもプレッシャーがかかる展開になったとい
う事情は理解できる。
個人的にはタイは最近強くなっているので侮れないもののリオで
メダルを狙うなら1セットぐらいは落してもフルセットまでは行か
ないだろうと思っていたので、いくら負けられないプレッシャーが
あったとはいえ常にセットを先に落し最終セットも6-12まで追い
込まれるのは想定外でタイの監督の抗議が遅延行為と見なされ2度も
レッドカードを貰うという幸運にも助けられての逆転勝ちはマスコ
ミが‘劇勝’などと手放しで喜ぶ気にはなれない。
にもかかわらず木村沙織をはじめとした主力メンバーですらリオ
五輪出場を決めたわけでもないのに、涙を流して喜んでいるのを見
て愕然とした。
五輪でのベスト8の試合あたりになるとメダル獲得に道が開けるか
絶望になるかの瀬戸際だから、プレッシャーは昨日のタイ戦の比では
ない。
実際ロンドンではベスト8で中国相手にフルセットの死闘を制した
事からメダルへの道が開けたので、こういう試合を勝ち切った経験は
当然ながらリオ本番でも生きるはずだがイタリアや韓国相手ならまだ
しもタイ相手にこういう勝ち方はいただけない。
とりあえず残り3試合で最初のドミニカに勝てばリオ五輪出場は
ほぼ確定だろうと思うし、プレッシャーから解放された状態でイタ
リア相手に どこまで戦えるかというのも見てみたい。
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時は流れ、男子バレーはほぼ絶望、種目は違うものの、前回銀メダルを獲得した女子サッカーが出場できず、と、オリンピックに出場するのは、こんなにタイヘンなんだ、とあらためて思っております。(東京オリンピック関連のゴタゴタは言及しないで)
まあ、昔は女子の競技は少なかったし、競技人口も少なかったので、今になって「え!? こんな国に負けるの!?」なんて、差別的な思考に陥ってしまったこともあります。
そういえば、男子体操も出場選手が選択されていましたが、団体で中国には勝てそうもないですね~。(なんで皆、鞍馬で落下するんだろう?)
やはり各国がプロ化して実力を上げてきたのが最大の原因なのに対し、日本はプロ化を忌み嫌う連中がこの間まで多く存在してましたからね。
プロ化という意味での立ち遅れこそが、かつての得意種目の低迷という事態を引き起こしているものと思われます。