ハリルJ、W杯出場王手 大迫弾で先制も追いつかれドロー
日本時間の昨日テヘランで行われた18W杯アジア最終予選のイ
ラク戦で、日本代表は8分に本田圭佑の右CKから大迫勇也のヘッ
ドで先制したものの72分にDFの連携ミスから追い付かれ1-1で
引き分けた。
これで日本は8試合を消化し5勝2分1敗の勝ち点17として勝
ち点16のサウジアラビア&オーストラリアに1の差を付けグループ
Bの1位で、8月31日と9月5日に行われる上位2チームとの連戦に
臨む事になる。
もともとシリア戦で香川真司が左肩を脱臼し山口蛍も右下腿痛で
欠場となっただけでなく37度という猛暑の中での試合となる中で、
8分で幸先良く先制した事から最低でも勝ち点1確保の可能性は高
くなったのだが後半に入ると59分に井手口陽介が転倒して頭を強打
し交代すると久保裕也も足をつらせて まともに走れない状態になっ
ただけでなく72分に追い付かれた時に酒井宏樹までが右膝を痛めて
退場する異常事態。
猛暑の中での試合で貴重な交代枠を2つも負傷によって使わざる
を得ないなど、ありとあらゆる面で不運が重なった試合だったので
勝てなかった事を悔やむより引き分けで勝ち点1でも上積みできた
事を喜ぶべきかもしれない。
基本的にW杯予選ではホームで勝ってアウェーで引き分ける形で
行けば十分クリアできるわけで今回はホームで3勝1敗、アウェー
では2勝2分だから8試合終えての‘理想的勝ち点'16よりも1つ
多い17になったので悪くはない。
巷では‘オーストラリアかサウジに勝たなければいけなくなった’
的な論調になっているものの、W杯本番で決勝ラウンド進出を狙う
ならば残り2試合で1勝できないようでは無理だという事。
本田圭佑ではないがイラクに勝っていれば残り2試合を引き分け
OKという事で中途半端な雰囲気になってしまう可能性が高く、事実
メディアは引き分けでも‘W杯が見えた'的な論調だから勝つと更に
楽観論が支配し緩い雰囲気の中での試合になるのは目に見えている。
それを考えるとDFの昌子源や遠藤航・井手口のWボランチに経
験を積ませ、酷暑の中でケガ人で交代枠を2つも潰すというアクシデ
ントに見舞われて流れを相手に渡す致命的なミスから追い付かれなが
らも勝ち点1を確保した昨日の試合は収穫もあったのではないかと思
うのだ。