上村愛子W杯今シーズン初勝利に ついて考える

上村、通算10勝目=里谷は途中棄権-W杯モーグル(時事通信) - goo ニュース

 今日行われたモーグルのW杯猪苗代大会でバンクーバー五輪4位だった
上村愛子が、今シーズン初優勝を飾り通算10勝目を挙げた。

  おりからの悪天候から濃霧で決勝を行えず、予選1レースの結果で順位を
決めるというラッキーな面はあったもののバンクーバーの銀メダリストで06
トリノ金メダリストのジェニファー・ハイルに勝っての優勝だけに凄い事だ。

 バンクーバーの日本は銀:3、銅:2を獲得しているが全てスケートでスキー
競技では上村愛子の4位が最高順位だし、スキー競技のメダル獲得は02
ソルトレイクシティで里谷多英の銅以来ない。

 上村愛子は昨シーズン初めてW杯初総合優勝を飾っているのだが、基本
的に後半の連勝での総合優勝で いわゆるスロースターターだ。

 個人的にスキー競技の不振の原因の1つに温暖化による雪不足があると
考えている

 五輪のスキー競技でメダルを獲得している国の中で日本は恐らく最南端に
位置するだろうから、どうしても雪不足というハンデはある。

  アルペンやノルディック競技のW杯は11月下旬ぐらいから始まるが、どう
しても雪を求めて早めにヨーロッパ遠征したものの行った先でも雪不足で
思うように調整できず年内のW杯の成績は芳しくないのが実情だ。

  だから上村愛子がスロースターターだというのも ある意味止むを得ない
のではないかと思うし、 ジャンプなどでもW杯の順位が高い選手が登場する
後半の方が条件的によくなるのだから年末年始のジャンプ週間から調子を
上げて五輪に乗り込んでもダメなのかもしれない。
(しかも今回は五輪前のW杯には代表選手を参加させないという愚挙もあった)   

 ならばスキー競技でメダルを取るには五輪の年だけでも上層部が早めに
雪の上で練習できる国に選手達を送り込み調整させないといけないのでは
と思ってしまう。

 やはり五輪でメダルを取るためには

それぐらい徹底してやらないとダメだろう。

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コメント
 
 
 
SAJがアホやから・・・ (吉法師)
2010-03-08 21:58:06
日本のスキー競技が、選手個々の力は世界のトップに迫れる力があっても、頂点に立てないケースが間々あるのは、ズバリ「統括団体であるSAJ(全日本スキー連盟)がアホやから、優勝でけへん!」なんです。

スラローム・皆川賢太郎選手の年間の活動予算が約2000万円ほどかかる(専属のスキーサービスマン、コンディショニングトレーナーのギャラも含めて)そうですが、その多くはスキーメーカーとの契約料、パーソナルスポンサーからの資金提供によるもので、SAJからの援助はほんのスズメの涙程度、ヨーロッパでのワールドカップ転戦の際には、自ら自家用車を運転しての移動、と言う具合、これで勝負に集中できるか?無理な相談です。佐々木明選手の場合は自らゴーグル等の用品ブランドを立ち上げて、会社のセールスプロモーションの一環としての形で参戦といった具合。これは上村愛子他のモーグル・フリースタイルの選手達も大同小異。これのどこがナショナルチームなのか?

ではSAJは何をやってるのか?この組織、いわゆる「お稽古事」としてのスキー検定と、その宣伝になる「技術選(日本独特の“フィギュアスキー”とも言うべき大会)」には熱心ですが、競技スキーに関してははっきり言って冷淡な扱いしかしていません。選手の育成・強化に関しては、企業チーム、スキーメーカー系チーム等にほぼ丸投げ、そのくせ選手の選考や随行役員の待遇などにはやかましく口出しする、もうろくなモンじゃねえ!の一言。
特に自身がスキーマニアだった堤義明氏がJOC会長を退いてからは、本当に酷くなりました。今回の五輪のアルペン競技出場枠は当初「2人」でしたが、一月末になってから「日本にもう一人出場枠を追加する」旨の連絡が入っていたにもかかわらず、SAJのある役員の独断で、それを断ってしまった、と言う呆れた事実(スポニチのみがこれを報道)があり、五輪直前に調子を上げていた前回トリノ五輪・スラローム7位の湯浅直樹が出場できなかった、という腹立たしい事が起こっていました。この事は多くの競技スキーファンの怒りを買っており、今後ひと悶着起こりそうな雰囲気すらあります。

長野五輪の2年ほど前から、ワールドカップ・スラロームで第一シード(スタート順15番以内)に定着し、優勝まで後一歩に迫っていた木村公宣を評して、オーストリアのスラロームチャンピオンだった、トーマス・シコラは「キムラはかわいそうだよ。チームがあれではプライベータと変わらない体勢じゃないか。もしキムラがぼくら(オーストリア)やスイスのチームにいたら、とっくに2~3勝はしていてもおかしくない。それぐらいの実力はあるのに…」と語っていました。

今回の五輪、参加選手よりも随行役員のほうが人数が多かったそうです。それも「競技のサポート云々ではなく、ほぼ“視察に名を借りた物見遊山”」の為、と言うのが実態。こういうバカバカしい事をやっているようでは、長野五輪の最多メダル獲得数の更新は当分はムリ、と言わざるを得ないでしょう。情けないですが…
 
 
 
やはりそうでしょうね (こーじ)
2010-03-09 21:21:35
>吉法師様
 その手の話は前々から聞いてましたけど、SAJの腐敗ぶりは かなり悪辣ですね。

 競技に力を入れずに検定などのみに血眼になるとは
言語道断で、典型的なお役人体質だというのが分かります。
 
 堤義明は野球界にとっては決して好ましい人物ではなかったですけど、ことウィンタースポーツにとっては必要な人物だったというのがよく分かります。
 
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