G大阪新スタジアムこけら落としで祝砲3発 でも観客席近すぎる?
今シーズンからG大阪の本拠地が昨年までの万博競技場から市立
吹田スタジアムに変更された。
このスタジアムは日本で初めてクラブ主導で企業や個人から寄付
を募って約140億円で建設された、収容人数3万5千のサッカー専用
というのが最大の特徴だ。
サッカー専用なだけに観客席とピッチの距離はサイドラインから
7mでゴール裏からは10mという近さで、これこそ観客からすれば
臨場感溢れるムードになるしアウェーチームにすると凄いプレッ
シャーがかかるというホームアドバンテージ満載のスタジアムと
いう事になる。
実際14日に こけら落としとして行われた名古屋とのプレシーズン
ゲームではGKの東口が‘声でのポジション修正が難しい’という
感想を語っていたようだが、これこそホームチームの方が先に慣
れるのに対しアウェーチームは年に1・2度しか試合ができないため
G大阪に有利になるに違いない。
残念ながら日本では新しいサッカー用のスタジアムを作ろうと
すると‘国体などで使えるように’などというワケの分からない
理由で陸上競技場にしてしまうため、トラックなどの障害物が
あるため最も大事な臨場感とは程遠い雰囲気の中で試合が行われ
るケースがあまりにも多かった。
確かに旧国立競技場では多くの日本代表の試合が行われてきた
ため‘日本サッカーの聖地’などとメディアは持ち上げていたの
だが、トラック越しに臨場感のない試合を見させられるという
不幸をサッカーファンに強いてきたのも事実。
日本代表の重要な試合が02日韓W杯決勝が行われた横浜国際
競技場ではなくトラックのない専用スタジアムの埼玉スタジアム
2002を使用し、高校サッカーの準決勝&決勝も同じく埼玉スタジ
アムで行われるなどサッカーが専用スタジアムで行われるのが
当たり前という発想が根付いている時代に吹田スタジアムができ
たのだからこれも時代の流れだろう。
この流れを大事にしてサッカーは専用スタジアムで行う事が
常識になる一方トラック付きのスタジアムで行う事の味気なさを
マスコミは強調する義務があるし、それこそが日本のサッカー
文化を高めると同時にレベルアップさせる事につながるのだから。