ウルトラマンネクサス姫矢編でウルトラマンが最後に終焉の地で戦う相手は
溝呂木眞也が変身したダーク・メフィストなのに対し、千樹憐編で最後に戦うのは
最強ビーストであるイズマエル。
姫矢編ではビーストとの戦いだけでなく闇の巨人であるダーク・ファウストや
ダーク・メフィストとの戦いが多く時には溝呂木との対決もあったし、闇の巨人と
ビーストと挟み撃ちに遭うケースも度々あった。
つまり光と闇の巨人の対決だけでなくデュナミスト同士の戦いという形だった
ので、終焉の地での最終決戦でウルトラマンがメフィストにパンチの一撃を決めて
光に浄化させるシーンは まさしく姫矢が溝呂木を浄化したイメージだろう。
一方 憐編では闇の巨人は三沢が変身したダーク・メフィスト・ツヴァイとの戦い
のみで、ビーストとの戦いの最中にビーストをパワーアップさせるアンノンウン
ハンドが登場するぐらいだった。
ビーストは浄化ではなく殲滅するべき存在なのでイズマエルを倒す事はウルトラ
マンである憐にとっての最後の試練という事だったのだろう。
敵の ほとんどが怪獣だったウルトラマンに対し侵略宇宙人だったウルトラセブン
の違いと同じく姫矢編はセブンの、憐編はウルトラマンの側面を持っていたのでは
ないかと考えるのだ。
前回でも触れたがネクサスは姫矢編と憐編で違うテイストの世界を味わう事が
できた稀有の作品だと思う。