故・大鵬が唯一出演したドラマ、どっこい大作

　早いもので元横綱の大鵬が亡くなって明日で3週間経つのだが思えば我々が
見ていたTVドラマに大鵬親方が出演したのが今から40年前にOAされていた
ドラマ・どっこい大作だ。

　仮面の忍者・赤影で青影役を演じた金子吉延が主役の田力大作を演じた東映
制作のドラマで‘日本一の男になる’という志を立てた大作が中学卒業後に大鵬
部屋に入門しようとしたが失敗しラーメン屋や掃除屋にパン屋などを転々とする
というもの。

　引退後TVには一切出演しなかった大鵬が唯一出演した事で話題になったの
だが当然ながら出演は1話のみで、他にも当時現役の世界王者だった輪島功一
などもゲスト出演している。

　ゲストといえば準レギュラーとして大作を厳しく見つめ、叱咤激励する老人・
二階堂甚平を演じたのが名優・志村喬。

　そして大作とライバル関係にあるのがラーメン屋編では主題歌を歌っていた
山田太郎で掃除屋編ではミラーマンの鏡京太郎を演じた石田信之、パン屋編
では一文字隼人の佐々木剛というようにゲストも豪華だった。

　大作が困難に陥り立ち向かう時に 機関車の汽笛などをバックに‘どっこい、
どっこい’と相撲の てっぽうの型をしながら自らを奮い立たせて壁を突破すると
いうパターンが毎回続いたので いつも見ていた友人など母親から
‘アンタ、こんなの見て どこが面白いのか？’と呆れられたらしい。

　こういう作品を最近は見ないなと思うが、OAされても今では受けないだろうな
とも思ってしまう。