帰ってきたウルトラマン4話:必殺流星キック

 帰ってきたウルトラマン4話に登場するキングザウルス三世は
四つ足歩行型の怪獣というだけでなく、二本角から発生させるバ
リアでウルトラマンの光線技を全て防ぎきるという特徴を持つ。

 ウルトラマンといえばスペシウム光線や八つ裂き光輪など光線技
がメインの武器なので光線技を全て跳ね返す怪獣というのは第1期
でも珍しいわけで、エネルギーを消耗したウルトラマンは角で左太
腿を刺して敗退に追い込まれる形になるわけで4話にして早くもウ
ルトラマンは敗れるのだから子供心に驚いた。

 そこで郷はバリアを張れない真上から攻撃するべく空中高くジャ
ンプしてバリアを跳び越えてキックする、流星キック習得のために
特訓するという後のウルトラマンレオ前半では定番になった展開の
元祖的EPでもある。

 第1期作品でのウルトラマンやセブンの敗北は前後編や最終回で
描かれていたので今回のように1話完結で4話目にしての敗北という
のは衝撃的だったが、ここで問題になるのが後のレオやミラーマン
の場 おおとりゲンや鏡京太郎はヒーローの人間体だったのに対し
郷秀樹は帰ってきたウルトラマンの人間体ではないため郷が特訓し
ても意味ないだろうという考えは置いておく。

 巨大ヒーローの武器は光線技なので跳ね返されたり吸収されると
無力化される弱点があるわけで、ミラーマンの場合は打撃技のミラ
クルキックを特訓の末に習得する。

 もっともミラクルキックやレオキックは足が赤く発光するという
描写があったのに対し、そういった描写のない流星キックは影が薄
く以後は使われなかったのは残念だ。

 ちなみに次に光線技が通じない怪獣としてベムスターが登場した
時にはテコ入れという要素もあったからか、ウルトラセブンが万能
アイテム・ウルトラブレスレットを授けて以後は光線技が通じない
敵にはコチラで対処するようになるのだからキングザウルス三世編
は貴重な展開ともいえるだろう。

 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (アミーゴ今野)
2021-05-01 10:11:32
ジャックは特訓によって、初代にはない新技を繰り出していきますね。他にスピンキックやテロチルスを倒した空中回転落としも、画面では確認できないが、特訓で編み出したと思われる。ブラックキング&ナックル星人をウルトラスライスハンドとウルトラ投げで倒したし。ゼットンにウルトラハリケーンを使ったのは、バリヤーを使わせないようにしたり、スペシウム光線を吸収できないようにして、とどめを刺した。光線技、ブレスレットなくとも初代より強い。
 
 
 
特訓といえば (こーじ)
2021-05-02 10:28:23
>アミーゴ今野様

 特訓といえば帰ってきたウルトラマンのメインライター・上原正三氏は柔道一直線などの脚本も担当してますから、こういった特訓要素を入れやすかったのでしょうね。

 まぁゼットン戦は初代がやられたデータを共有していたという事になりますか。
 
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