体操ニッポン新王者・谷川翔誕生 

19歳谷川翔、初の個人総合V=内村の11連覇阻止―全日本体操

 昨日東京体育館で行われた体操の全日本選手権で19歳の谷川翔が
予選2位から逆転優勝し、内村航平の大会11連覇を阻むと共に19歳
2ヶ月の最年少王者となった。

 今大会は絶対王者として君臨してきた内村が昨年の世界選手権で
足首を負傷した事から出遅れていただけでなく、予選でも あん馬で
落下して5位になるなど予選トップの白井健三を筆頭に世代交代が
あるのではと言われていたが優勝が白井ではなく19歳の谷川だった
というのが何より驚きだった。

 最初の床では当然ながら白井がトップに立ったものの2種目目の
あん馬で出場全選手中3位の得点で逆転すると、鉄棒以外の5種目
で14点台を出す安定した演技を見せ予選2位からの見事な逆転優
勝だった。

 実は昨日は柔道の全日本選手権が並行して行われていた事からチャ
ンネルを変えながらの観戦だったが正直言って独走する白井健三を
内村がどこまで追い上げるかというのが焦点だったが、4種目目の
跳馬を終えても谷川がトップだったので‘ひょっとして’と思って
いたものの最後の鉄棒でプレッシャーに負けるのではと考えていた
が失敗なくまとめたのには驚いた。

 11連覇を期待された内村だったがブランク明けで予選5位からの
逆転優勝するようでは他の日本人選手がだらしないし、内村依存状
態から抜け出せない形になりかねないと思っていたので白井の優勝
を願っていたのだがまさかの伏兵の優勝だった。

 谷川は内村や白井が苦手にしているあん馬が強い事で日本の泣き
所になっていただけに心強いし、難度を表すD得点を下げずに美し
さを評価するE得点で点数を取れるというのが魅力だ。

 11連覇を逃した内村も決勝だけなら得点は1位だけに東京では若
手の谷川にエースの白井、ベテランの内村という3本柱で臨める形
になるので谷川の出現は東京五輪団体戦の金メダル獲得に光が差し
たと言える。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
体操ニッポン (わい)
2018-06-15 22:22:03
再び失礼します。
体操は必ず見てます。
あの試合では、まさかの谷川翔優勝。
白井はどした?て感じでした。
私的には谷川航に期待しています。
平行棒は世界トップクラスでハブサーのさばきは随一。
床での助走からの前方屈身二回宙返り半ひねりも見事。
他の種目はあまり得意ではないようで、東京では種目別だけの出場になりそうですね。
ただ、今の体操ニッポンは危機的状況にあります。
内村航平、白井健三頼みで新人が思ったほど出てきていません。
モントリオールの後と似ています。
内村航平や白井健三が引退した後、再び低迷期になるのではないかと。
 
 
 
なるほど (こーじ)
2018-06-17 22:00:09
>わい様
 たしかにモントリオールは世界王者揃いの反面、梶山や五十嵐に藤本らは格が違う感じでしてモスクワボイコットがなくても厳しいなと思っていました。

 団体戦のメンバーが東京から3人になるなどという話もありますし、東京で確実に勝ちに行ったらポスト白井健三問題が一気に噴出しかねませんね。

 
 
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