ホークス4連勝での4連覇に思う

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/sports/kyodo_nor-2020112501002187

　コロナ禍の影響で11月21日に始まった今年のプロ野球日本シリー
ズは福岡ドームで今日G4が行われ、3連勝でシリーズ制覇に王手を
かけたホークスが4－1で勝って史上初の2年連続の4連勝での日本一
に輝くと共にV9ジャイアンツ以来の4年連続日本一を達成した。

　試合は1回にジャイアンツが若林晃弘＆坂本勇人の連続2ベースで
シリーズで初めて先制するものの、その裏に柳田悠岐の2ランで逆転
しただけでなく2回にも2アウトから甲斐拓也の2ランでリードを広げ
3回以降は松本裕樹から6人でつなぐというホークスらしいリレーで
逃げ切った。

　シリーズ前の予想では圧倒的にホークス有利というもので個人的
にも4勝1敗でホークスだと思っていたが、G1での千賀滉大と菅野智
之のマッチアップで5－1と快勝した時点でシリーズの趨勢が決まった
感が強い。

　正直言って千賀の調子は悪い時の千賀だったのだがジャイアンツ
打線は打てる気がせず実際ジャイアンツの選手が放ったフェンス際
のフライなど、パ・リーグのチーム相手ならオーバーフェンスして
いる感じだったように速球に差し込まれている感が強かった。

　つまりジャイアンツの選手とホークスの選手の打球の勢いが全然
違うわけで、やはり突き詰められるのは両リーグのレベル差という
事になるのだろう。

　今シーズンは交流戦がないのでハッキリしなかったがリーグ優勝
チーム同士の対戦となった日本シリーズで、ここまでの差を見せつ
けられるとレベル差は衆目の一致するところとなるしDH制導入ぐ
らいで埋められる差ではないと思う。

　投手はより強い球を投げて打者はそれをしっかり打ち返すという
原点を遵守しているのがパ・リーグの野球なのに対し、小手先の駆
け引きを高度なプレーという形で喧伝し原点を見失っているセ・リ
ーグの違いといった事になるのではないか。

　具体的に言えばストライクボールは打順やカウントに関係なく、
しっかり振っていくMLBや最近の高校野球のスタイルを引き継い
でいるのがパ・リーグで、クリーンアップ以外は追い込まれるま
で球数を投げさせコンパクトなスイングで単打狙いというのがセ
・リーグの価値観という事だと考える。

　そんなリーグの中で実績にとらわれず契約年内での成績のみで
査定する10年から導入したシステムにより、活躍すれば年俸が大
幅にアップする代わりに活躍できなければ下げられるという事が
選手達のやる気を引き出し（それが気に入らず在京の某チームに
移籍した投手もいるが）チーム内の健全な競争に繋がりレベルア
ップしているからこそのホークスの強さだと思うのだ。