ネクサス・EXエピソードの意義

 ウルトラマンネクサスのEXエピソード・詩織ロストメモリーズ
は、タイトル通りナイトレーダーの平木詩織隊員を主役にしたEP
である。

 ネクサスは1話完結ではなく続きものだからサイドストーリーは
なくてもいいし、放送短縮になっているので削られたEPではある
ものの隊員達のサイドストーリーを掘り下げていくという事は作品
の奥行きが広がる事になる。

 特に詩織隊員は最初の方で指導教官的な立ち位置で孤門を鍛えて
いたし射撃の名手という設定だったが孤門や凪達は常に一緒に行動
する事から軋轢があったり過去の話なども語られるケースが多々あ
ったのに対し、詩織は石堀と共に行動するケースが多く今ひとつ地
味なキャラになっていた。

 基本的に射撃の名手といえば科学特捜隊ではアラシ、ウルトラ警
備隊ではソガ、MATでは岸田、TACでは山中と必ずといっていい
ほど登場するし基本的に男の隊員という事になる。

 そんな中で女性隊員の詩織が射撃の名手というのは円谷作品では
珍しいし、作戦室でマニキュアを塗っていたり1話の冒頭で酔っ払
いを嫌う発言をしていた理由がロストメモリーズでは語られるわけ
で作品全体の流れからすれば関係ないものの改めて見てみると貴重
なEPだというのが分かる。

 昭和のウルトラではエースぐらいまでは各隊員達が主役のサイド
ストーリーが作品中1度は扱われていたのだが、タロウあたりから
隊員達の個性が今ひとつになってきたのは隊員達のサイドストーリ
ーがなくなったからで反省からか平成になると復活していた。
 
 ただしネクサスのような続きものになると入れるのは難しくなる
し、ましてや短縮されると真っ先にカットされるわけだからDVD
版で残してくれたスタッフに感謝である。

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