やはりアジアでの五輪開催は20年インターバル

１８年の平昌選出、２０年夏季狙う東京に逆風？(読売新聞) - goo ニュース

　日本時間の昨夜2018年の冬季五輪の開催地を選ぶ投票が南アフリカの
ダーバンで行われ、韓国の平昌が3度目の立候補でミュンヘンやアヌシーに
対し1回目の投票で過半数を獲得して2018年の開催が決まった。

　これで日本以外のアジアの国では初の冬季五輪となる。

　一方で都知事が中心になって立候補の動きを見せていた2010年の夏季五輪
の東京開催が同じ東アジアで行うのは厳しくなるのでは・・・という意見が出て
いるのだが、正直言って立候補するだけ無駄だろうと思う。

　以前も記した事だが1964年にアジア初の五輪という事で東京五輪が開催
されてから次にアジアで開かれたのは88年のソウルで、この時は同じアジア勢の
名古屋との一騎打ちになっていた。

　東京開催の後はメキシコ（アメリカ）・ミュンヘン（ヨーロッパ）・モントリオール
（アメリカ）・モスクワ（ヨーロッパ）・ロサンゼルス（アメリカ)と来て24年後に
アジアに戻ってきたのだ。

　90年代に入って北京が開催に意欲を示していたのだがソウル以降はバルセ
ロナ（ヨーロッパ）・アトランタ（アメリカ）と来て北京が本命と言われながらシドニー
（オセアニア）・アテネ（ヨーロッパ）の後、つまりソウルから20年目の2008年に
アジアに回ってきたのだ。

　だから前回2016年に立候補してもヨーロッパのロンドンを挟んで再びアジアの
東京で開催するなど理屈的にも無理だろうと思っていたので落選しても別に驚く
事も落胆する事もなかったし、現実的に次にアジア開催となれば北京から20年
後の2028年ぐらいまでダメだろうと思っていたのだ。

　冬季五輪でも1972年に札幌でアジア初開催となったのだが、次にアジアで開催
されたのは1998年の長野まで実に26年かかっている。

　そして今回の平昌まで20年のブランクが空いて ようやくアジア開催の順番が
回ってきたという感じで、日本以外のアジアで開催されるのは初めてとなる。
　とはいえ平昌は過去2回は落選しているのだから、立候補を表明して そのまま
通るという事は まずないのが現実だ。

　2020年の東京開催は震災からの復興をアピールするという大義名分がある
ものの大陸ローテーションという壁が存在するし、それを振り切っての開催には
それ相応の犠牲が必要になるだろうから そこまでして東京開催に拘るべきでは
ないというのが個人的な感想だ。

　そろそろJOCをはじめとした招致委員会は勝てるタイミングを読めないと、金だけ
使い それが無駄金になる危険性が高いと思うのだ。