やはりホームランは必要

 震災の影響で当初の予定よりも遅れて開幕した今年のプロ野球レギュラー
シーズンも今日スワローズがカープに2-1で逆転サヨナラ勝ちして今シーズン
の全日程を終えた。

 今年のプロ野球は統一球と言われる国際試合で使用されている飛ばない
ボールが話題になり、実際 各チームの防御率はよくなった反面ホームランが
激減し いわゆる‘投高打低’になったのが話題になった。

 そこでプロ野球OBを中心にマスゴミが
‘統一球で打球が飛ばなくなったのだからホームランで点を取る野球は止める
べき’という論調が多数を占めたのだが、正直言って某会長ではないがホーム
ランは野球の華だから あまり出ない試合も面白味がないと個人的には思う。
 
 全く非力な打者が こすったような打球がオーバーフェンスするのに違和感が
あるわけで、ロングヒッターがホームランを連発するのは決して悪い事ではない
だろう。

 今年の各チームのチーム本塁打数を見ると面白いのがセではジャイアンツの
108本、パではライオンズの103本がリーグ最多となっているのだが80本未満
のチームがセではカープの52本とベイスターズの78本、パではイーグルスの
53本とマリーンズの46本になっていて いずれも優勝&CS争いから早めに脱落
したチームである。

 決してホームランを量産するチームではないドラゴンズが82本でスワローズも
85本、ファイターズですら86本も打っているのが意外だろう。

 反対に昨年日本一のマリーンズはパの本塁打王であるライオンズの中村剛也
の48本にも及ばず個人でも二桁本塁打を打った選手がいないという異常事態
だ。

 日本は伝統的にチームプレーの精神を重んじるため
‘1番が出塁して2番がバントで送り、クリーンアップのタイムリーで点を取る’と
いうパターンが王道になっている反面、ホームランで点を取るというのには
‘ホームランでしか得点できない’と否定的な論調が目立つのでホームランを
狙ったバッティングは‘荒っぽいスイング’などと非難される事が多い。

 だから756号本塁打を打った王貞治ですら現役時代に
‘ヒットの延長がホームラン’
などと言っていたのだが、引退後に
‘868本も打てたではなく868本しか打てなかった’
と全打席でホームランを狙っていた事を語っていた。
 
 やはりホームランは狙わないと打てないもの。

 にも拘らず昨年までは‘飛ぶボール’のおかげでヒットの延長がホームランと
いう事が可能だったのが、今年は狙わないと打てないためホームラン数が激減
したという事だろう。

 逆に言えば中村剛也が そうであるように飛ばないボールでも しっかりホーム
ランを狙うバッティングをすれば本塁打数は増えてくるので、某会長の言うように
飛ぶボールに戻すのは もっての他だ。

 93年に福岡ドームができた時にマスゴミは
‘狭い平和台から広い福岡ドームになったのでホームラン数は
減るから、ホームランを捨てて機動力を生かした野球に
切り替えないと勝てない’
と強調していた。

 ところが根本陸夫監督は看板打者で首位打者経験者の佐々木誠を放出し、秋山
幸二をトレードで獲得。

 そこから小久保裕紀・松中信彦・井口資仁・城島健司といったホームラン打者を
獲得して01年には203本もホームランを打っているのだから
‘球場が広いから’‘ボールが飛ばないから’という
もっともらしい理由でホームランバッターの育成を
放棄する事は許されない。

 ちなみに今年のホークスはチーム本塁打はライオンズに及ばなかったものの
90本と12球団で3番目だし盗塁数も180とリーグ1位である。

 つまり強打と機動力は両立できる
何よりの

証拠なのだから、マスゴミはホームランを

否定するようなミスリードをしてはならない!

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