龍谷大平安が初優勝=履正社破り京都勢66年ぶり―選抜高校野球(時事通信) - goo ニュース
35年ぶりの近畿勢同士の決勝に沸いた今年の選抜高校野球は龍谷
大平安が履正社に6-2で勝ち春38度目の出場で選抜初優勝を飾った。
今年の選抜大会は99年の71回大会に並ぶ7試合の延長戦が行われ、
引き分け再試合まである接戦が目立ったのだがファイナリストの
平安と履正社の特徴は複数投手を擁していた事だ。
履正社は溝田が初戦の小山台戦こそ9回1アウトまでノーヒットと
いう好投で完投したものの2回戦からは永谷のリリーフを仰ぐケース
が多く、平安も準決勝で高橋が完投した以外は継投での勝利だった。
今大会で勝利した31試合で2桁安打を放ったのは22試合で、2回戦
以降では準々決勝2試合を除く16試合中14試合で勝ったチームが2桁
安打を放っているのをみると‘春は投手の仕上がりのいいので守り
勝つチームが有利’という定説は もはや時代遅れの感がある。
つまり選抜ですら打てないと勝てない状況になっているので投手
も1枚エースでは2試合までは勝ててもベスト8以降は厳しいだろう。
実際ベスト8までに1枚エースで戦ってきた福知山成美・沖縄尚学・
豊川・明徳義塾・佐野日大・桐生第一の5校中4校が敗れ、残る豊川と
佐野日大もベスト4で2桁安打を打たれて敗退している。
昨年の春に済美の安楽智大が初戦の延長13回を皮切りに準決勝まで
4試合全て完投したものの、疲れから決勝では浦和学院打線に掴まり
KOされて物議をかもしたのが思い出されるが安楽ほどの好投手でも
5試合目となる決勝では疲労が溜まりKOされるという事。
それを考えれば1枚エースで全試合を乗り切って優勝という理想は
もはや高校野球では確率が低くなっているので、本気で優勝したい
なら複数投手を揃えるのは必須という時代になっているのが今年の
選抜でも証明された形だ。