ノニト・ドネア戦慄の左フックに痺れた!

 いささか旧聞になるが21日にWOWOWでOAされたWBC&WBOバンタム
級タイトルマッチで4位のノニト・ドネアが王者のフェルナンド・モンティエルに
2RTKO勝ちを収め3階級制覇を果たしたのを見た。

 ここ数年の軽量級屈指の好カードという前評判で試合前からワクワクしていた
し、特に王者のフェルナンド・モンティエルは昨年4月に10度防衛していた
長谷川穂積に4RTKO勝ちしているだけに興味津々だったのだ。

 早いラウンドでドネア、長引けばモンティエルと思っていたが、左フック一撃で
モンティエルがダウンしただけでなく視線があさっての方角を向いていたし足も
痙攣していたシーンには鳥肌が立った。

 更に驚いた事に試合後の写真を見ると左フックをもらった部分が陥没している
ではないか!

 左フック一撃のKOといえば78年に全KO勝ちというレコードを引っ下げて来日
したウィルフレッド・ゴメスがロイヤル小林を左フックでアゴをかすらせて倒した
一撃を思い出す。

 この時の小林の目つきが空ろで明らかに効いていると分かったのだが、これ
以上のKOシーンを33年後に見る事になるとは思わなかった。

 仮に長谷川穂積がモンティエルとの統一戦で勝っていれば今回のドネアとの
対戦相手になっていたのだろうが、正直言って過酷な減量に蝕まれているだけ
でなく左フックをもらいやすい長谷川では厳しかったかなと思う。

 もしSバンタムに上げれば西岡利晃との対戦になるのだろうが‘モンスター
レフト’といわれる左ストレートとドネアの左フックのどちらが先に当たるのか
スリリングな試合になるのではないだろうか。

 予断ながら勝ったドネアはWBA王者との統一戦を希望しているようで、芸人
兄弟の長男
も早速対戦を望んでいるが これまで対戦を望むというアドバルー
ンだけ上げて‘4階級制覇が先’などと言ってSフライ級に落とし対戦を避ける
のではないかと思われる。

 対戦すれば例え負けても それなりに評価してやりたいとは思うが・・・・・

  

コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
なんちゃって王座の亀田興毅は (Unknown)
2011-02-24 05:44:04
誰も見向きもしないから 振り向いて欲しいが為 またいつもの狂言、寝言を言ったのでしょう
誰も本気にしてませんがね
対戦相手には15位のインドネシア人とかが噂になっていますがね
相変わらず

山中対岩佐の勝者とだって多分やらないでしょう
 
 
 
やはり“左を制するものは世界を制す”ですね (吉法師)
2011-02-24 13:52:57
もともと左フックが強いドネア(リングアナのコールは母国語に近い“ドナイレ”でしたね)ですが、モンティエルの右にワンテンポ遅らせたクロスカウンター的タイミングでしたから、威力は倍増どころか「2(2+2)=8」位に成っていたでしょうね。モンティエルは意地で立った、的な見方をする人が多いようですが「自分に何が起きたのか判らず、本能だけで立った」と言うのが実相に近いのでは?と感じました。倒された事実が把握できていれば、あのような起き上がり方はしないと思いますので。

1R中盤、ドネアの左フックがクリーンヒットし、モンティエルの動きが一瞬鈍る場面がありましたが、これでドネアは左フックを決めるタイミングを掴んだようで、それ以後は左は軽いジャブ、ボディへのフックを多用し、モンティエルの右パンチを誘っているような仕掛けをしていたように思います。「来るとわかっているパンチなら、相手がハードパンチャーでも結構耐えられる」とは、ローマン・ゴンザレスの連続KOをストップした松本博志の談話ですが、ドネアにしてみれば、来ると判っていたモンティエルの右ならば、耐える事は可能、と踏んだ上で危険地帯に身を置きながらのカウンターで仕留めるというリスク承知での勇気ある戦い方が、今回の劇的な勝利を呼び込む事になったのではないかと思いました。タイミングが少し違っていたら、結果は逆になっていたかもしれない、スリリングな一戦だった、と言うのが今回の感想ですね。

内山高志が三浦隆司をストップしたのは、硬質で精度抜群の左ジャブ、井岡一翔がオーレドンを倒したのも、顔面、ボディ共に左フック、そして今回のドネアもやはり左フック、オーソドックスの選手にとって、前に出ている方の左パンチが如何に重要か?を改めて認識させられる結果だったと思いますね。
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2011-02-24 23:26:41
>Unknown様
 15位相手ですか・・・・
 まぁ年末の亀田祭りで対戦などと言っている時点で
信憑性ゼロですけどね。

 彼らは あくまで芸人ですから。

>吉法師様
 私もモンティエルは本能で立ったと思います。
 あれは凄かったですし、リチャード・スティールならダウンした時点でストップでしょう。

 こうしてみるとドネアの魅力はパンチ力だけでなく
、リスクを厭わずに打ち込む勇気もありますね。

 左は世界を制すとはよく言ったものですが、それに背を向けて利き腕のパンチで‘ノーモーションの左’
などと言いながら悦に入っている某一家とはえらい違いですよね。
 
 
 
戦慄の左フック (怪人太郎冠者@1553)
2011-02-25 22:09:54
あのモンティエルの左頬が陥没していた……。
こんな恐ろしい相手と長谷川がやらなくて正解だったかも……、いくら世界王者は勝つ相手も負ける相手も強い相手でなければならなくても。くだんの芸人ボクサーだったら顔の左半分がなくなりますね。

しかし井岡次第では、斬り捨てるため強引にマッチメイクするのでは。
 
 
 
ホントに驚きましたよ (こーじ)
2011-02-27 00:15:03
>怪人太郎冠者@1553様
 そういう意味では長谷川はモンティエルに負けていてよかったかもですね。
 特に左フッカーに弱いですし・・・・・

 赤坂TVも井岡にシフトしている感じが見て取れますからね。

 まぁドネアと戦いたければ敵地に乗り込むしかないでしょう。
 
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