来年没後10年、実相寺昭雄監督のATG4作品が初ブルーレイ化
今日11月29日はウルトラシリーズや映画・帝都物語の監督だった
実相寺昭雄氏の命日で、今年で亡くなって10年目になる。
当時始めたばかりのSNSに特撮好きの友人から‘ショック、実相寺
昭雄監督が亡くなりました’というメッセージで氏の死去を知った。
ウルトラを見始めた頃は単にウルトラヒーローや怪獣&侵略者の戦
いを目当てに見ていた時に、作品の中には出演者の会話をシルエット
にしたり作戦室の照明を落とし電飾のみがピカピカ光るシーンが目立
つEPを子供の頃に覚えていたのだが それが実相寺監督作品だった。
氏の名前を知ったのは朝日ソノラマから出ていたウルトラセブンの
ファンタスティックコレクションに名前が載っており、メトロン星人
編と第4惑星の悪夢に円盤が来たの3本を演出していたとの事。
更に83年に水曜ロードショーでOAされた劇場版ウルトラマン
は実相寺昭雄作品とあり、当時ベムラー編からゼットン編までは
あるなと思ったらガバドンから始まりテレスドンとジャミラにス
カイドンとシーボーズでガッカリした覚えがあった。
つまりウルトラマンで氏が監督した6本中ガマクジラ編を除く
5話で構成されていたのが劇場版ウルトラマンだったのだが、お
かげでウルトラマンにおける実相寺作品を知ったわけだ。
それから怪奇大作戦の存在を知り出始めたばかりのレンタルビ
デオで借りて見ると恐怖の電話や京都買いますなどの傑作が、実
相寺作品だと知ったし怪奇大作戦を代表するEPだと思った。
14年にOAされていたジェネレーション天国でシルバー仮面が
扱われていた時にテリー伊藤が実相寺演出に影響を受けたという
話を聞いてなるほどと思ったし、庵野秀明もエヴァンゲリオンで
それっぽい演出を見せているのが分かる。
60年代に氏が使った演出は斬新過ぎて不評だったようだが今と
なっては現在でも十分通用する手法で、いかに氏のセンスが優れ
ていたか実感するわけだ。
ちなみに87年に氏の著書である星の林に月の舟を円谷プロFC
経由で購入した時に直筆サインが入っていたので、今でも宝物の
1つとして大事に保管している。