帰ってきた飯島敏宏監督

 今から50年前の今頃OAされたウルトラセブンのクレージーゴン
編は、飯島敏宏監督の第1期ウルトラ最後の作品だ。

 飯島敏宏監督はウルトラQやウルトラマンの監督をした後に京都
で時代劇を撮っていたのだが視聴率が振るわないセブンのテコ入れ
として最終クールでウルトラに復帰したわけだが、3本撮った中で
最初の2本が前後編モノのガッツ星人編でクレージーゴン編が最後
という事になる。

 飯島監督は合成が上手くバルタン星人の分身シーンなどが有名
だが、このEPでもロボットから掴まれた車で悲鳴を上げるアンヌ
の姿を見事に合成するなど飯島演出の妙を見せている。

 ウルトラQで4本を担当した後ウルトラマンで7本担当しているの
だが、飯島監督と組んだ脚本家は自ら千束北男のペンネームで担当
したのが共作も含め5本で山田正弘が2本、金城哲夫は共作で2本に
藤川桂介が3本。

 セブンではガッツ星人編を藤川桂介と組んでいるので最もコンビ
を組んだという事になっている。

 ちなみにウルトラQでは2つ目の作品がゴルゴス編とM1号編で、
ゴーガ編とガラモンの逆襲という野長瀬三摩地作品の2本を挟んで
ウルトラマンに入ったので製作第1話であるバルタン星人編からグ
リーンモンス編とネロンガ編の3本を立て続けに担当している。

 つまり侵略者・バルタン星人と植物怪獣グリーンモンスに正統派
怪獣のネロンガという3つのパターンの敵を作り、ウルトラマンの
世界を最初に作ったようなもの。

 更に脚本家としてはウルトラQの放送第1話であるゴメス&リトラ
編の脚本も書いているわけで、ウルトラQとウルトラマンの世界を
作った監督がセブンの最終クールで復帰しガッツ星人編やクレージ
ーゴン編というセブンを代表する敵キャラを登場させたのは何とも
面白い話である。
 
 
 

 


 

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