鳥の言葉

これもスーフィーの間で伝えられている話しです…。
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一人の愚者が大都会を訪れた時、これほど夥しい数の
人々の中に身を置くならば朝目を覚ました時、自分を
認識出来ないかもしれないと考え、自己の識別の印
として足首に瓢箪を巻きつけて就寝した。

そこで一人のいたずら好きな男がそれを見て、瓢箪を
愚者の足首から取り自分の足首に巻きつけて眠りについた。

翌朝目を覚ました愚者が瓢箪を巻きつけている男に向かって
叫んだ。「お前が俺なら、一体俺は何者で、何処にいるのだ！」
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わたくしは何処で就寝するにも瓢箪を脚に巻きつけたりは
しませんが、都会にいてもそうではなくてもこの男性と
同じ様に感じる事があります。自分は一体何者で、しかも
何処にいるのか…と。