宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「道教法呪(続)」

2011年09月22日 | Weblog





道教呪や大陸の仏教呪の中で、しばしば「解冤結(冤結を解く)」の呪や真言が出てきます。
「冤結」の意味について、「シリーズ道教の世界4 飛翔天界」という本の中では
このように解説されています。

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「冤結(えんけつ)」、すなわち結ばれた仇を解除してこそ幸福が得られるという観念は、
今でも「解結」科儀として、具体的に表現されている。
この科儀が列挙している冤結は、全部で36条もあり、殆どの反社会道徳的過失を
網羅しており、それらがすべて解きほぐし難い「結(結び目)」になると教えられており、
範囲はかなり広いが、一心不乱に懺悔すれば、冤結はほどけて罪滅ぼしとなり、
幸福が訪れるという理屈は同じである。

(葬儀における解結科儀の場合は)
犯した罪によって生じた恨みを解消すると共に、願ほどきを行って、
死者がこの世に思いを残さない要しているのである。

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【黄帝呪】


「黄天拱中辰(こうてんきょうちゅうしん)
控駕玉化根(こうがぎょくかこん)
翹机貫憶暦(ぎょうきかんおくれき)
洞朗辟四門(どうろうへきしもん)
大有混皇眞(だいゆうこんこうしん)
扎制星宿魂(さつせいせいしゅくこん)
非帝道不運(ひていどうふうん)
有方頼之存(ゆうほうらいしぞん)
威忿即霜秋(いふんそくそうしゅう)
和預為陽春(わよいようしゅん)
生成握元紀(せいせいあくげんき)
仰荷戴無垠(ぎょうかたいむごん)。」


【白帝呪】

「六甲抱金闕(ろっこうほうきんけつ) 七政守霊(しちせいしゅれい)
流転擲化火(るてんてきかか) 威剣巨龍蟠(いけんきょりゅうはん)
狠彼素霊眞(がんひそれいしん) 明憲孰敢干(めいけいしゅくかんかん)
束制妖鬼魔(そくせいようきま) 凛落霄風寒(りんらくしゅうふうかん)
診気既已息(しんききいそく) 万天俄而安(まんてんがじあん)
眞儔荷大庇(しんちゅうかだいひ) 抵桑相歌惟(ていそうそうかい)。」


【赤帝呪】

「太景開玉枢(たいけいかいぎょくすう) 洞堂啓金除(どうどうけいきんじょ)
騫林陰瑶砌(けんりんいんようせい) 丹驚踏株(たんきょうとうせんちゅう)
宝房名曲麗(ほうぼうめいきょくれい) 明当神所居(めいとうしんしょきょ)
飛游豁云道(ひゆうかつうんどう) 引目はん眞都(いんもくはんしんと)
天日永不夕(てんじつえいふゆう) 重煙鎖清廬(じゅうえんさせいろ)
太上敕印開(たいじょうちょくいんかい) ばつ几羅簡書(ばつぼんらかんしょ)
裨風樹玄化(ひふうじゅげんか) 谷辛諒有余(こくしんりょうゆうよ)。」


【青帝呪】

「東望重拝手(とうぼうちょうはいしゅ)蒼帝玉皇君(そうていぎょくこうくん)
雲龍変厳駕(うんりゅうへんげんか) 玉衛擁輪(ぎょくえいようせんわ)
枯萌汎霑及 (こもうはんてんきゅう)大恵無不均(たいけいむふうん)
万仙歌以道(ばんせんかじどう)委曲戒天人(いきょくかいてんじん)
心根迷自固(しんこんめいじこ)拱跪戴洪仁(きょうきさいこうじん)。」



【黒帝呪】

「無質統有物(むしつとうゆうぶつ) 渕于上帝心(えんうじょうていしん)
不啓不発道(ふけいふはつどう) 蘊妙化机深(うんみょうかきしん)
恐而漏未尽(きょうじろうみじん) 陰想忽侵謡(いんそうこつしんよう)
転輪無涯波(てんりんむがいは) 苦道相迷尋(くどうそうめいじん)
万年嘗謹約(まんねんしょうきんやく) 一旦自湮沈(いったんじえんじん)
無冲落鬼境(むちゅうらくききょう) 殃譴不可任(ようけんふかにん)。」





【誦経密呪】

「貪羅鬱羅(どんらうつら)     符無蘇陀(ふむそだ)
太沖太極(たいちゅうたいきょく) 陰陽抱和(いんようほうわ)
出有入無(しゅつゆうにゅうむ) 鬼神莫測(きしんばくそく)
出生入死(しゅっせいにゅうし) 変化自然(へんげしぜん)
元始混気(げんしこんき) 玄中之玄(げんちゅうしげん)
上干有頂(じょうかんゆうちょう) 下洞太淵(かどうたいえん)
誦之一ぺん(じゅしいっぺん) 沈痾自痊(ちんあじせん)
練魂育魄(れんこんいくはく) 眞陽自全(しんようじぜん)
斎戒礼誦(さいかいらいじゅ) 万過飛仙(ばんかひせん)
無上密呪(むじょうみつじゅ) 万神綿綿(ばんしんめんめん)
心中心呪(しんちゅうしんじゅ) 重得宣伝(じゅうとくせんでん)
貪羅洞盟(どんらどうめい) 与道合眞(よどうごうしん)
玉清上極(ぎょくせいじょうきょく) 梵気うんうん(ぼんきうんうん)
分霊布気(ぶんれいふき)   降注臣身(こうちゅうしんしん)
形神倶妙(けいしんくみょう) 変化飛昇(へんげひしょう)
一如令格(いちじょれいかく) 統摂万霊(とうしょうばんれい)
急急如律令(きゅうきゅうにょりつれい)。」




【十二支別北斗七星呪】

自分の干支に当たる呪を毎日朝夕に七遍か108編誦するならば開運と護身になる。



【貪狼星官(子年生まれ)】

「北斗延生(ほくとえんせい) 回眞四霊(かいしんしれい)
流輝下映(りゅうきかえい) 朗達玄冥(ろうたつげんめい)
七元紀籍(しちげんきせき) 名列紫瓊(めいれつしけい)
保身続寿(ほしんぞくじゅ) 永亨利貞(えいこうりてい)
耳目開爽(じもくかいそう) 魂魄長寧(こんぱくちょうねい)
摂養精気(しょうようせいき) 与神同明(よしんどうめい)
延生自然(えんせいしぜん) 上昇玉清(じょうしょうぎょくせい)。」



【巨門星官(丑年・亥年生まれ)】

「北斗保命(ほくとほめい) 玄霊散陳(げんれいさんちん)
丹田通暢(たんでんつうちょう) 運合仙眞(うんごうせんしん)
七元定籍(しちげんじょうせき) 名列紫文(めいれつしぶん)
護身註寿(ごしんちゅうじゅ) 福慶維新(ふくけいいしん)
辟除妖悪(へきじょようあく) 善瑞日臻(ぜんずいじっしん)
去来無礙(きょらいむげ) 与神同輪(よしんどうりん)
保命自然(ほめいしぜん) 上昇玉宸(じょうしょうぎょくしん)。」



【禄存星官(寅年・戌年生まれ)】

「北斗度厄(ほくどどやく) 高仙上霊(こうせんじょうれい)
流輝偏照(りゅうきへんしょう) 内外粛清(ないがいしゅくせい) 
七元禄籍(しちげんろくせき) 名列紫庭(めいれつしてい)
扶身延寿(ふしんえんじゅ) 禄位長亨(ろくいちょうこう)
臓腑刊朗(ぞうふかんろう) 動止咸寧(どうしかんねい)
光運合景(こううんごうけい) 与神同栄(よしんどうえい)
度厄自然(どやくしぜん) 上昇玉京(じょうしょうぎょくきょう)。」



【文曲星官(卯年・酉年生まれ)】

「北斗消災(ほくとしょうさい) 玄黄かい陽(げんおうかいよう)
仙霊影現(せんれいえいげん) 明徹十方(めいてつじっぽう)
七気掌籍(しちきしょうせき) 明列紫房(めいれつしぼう)
衛身益寿(えいしんじゅえき) 長啓福祥(ちょうけいふくしょう)
明眞降祐(めいしんこうゆう) 滌蕩凶殃(てきとうきょうえい)
華精気結(かせいきけつ) 与神同栄(よしんどうえい)
消災自然(しょうさいしぜん) 上昇玉堂(じょうしょうぎょくどう)。」



【廉貞星官(辰年・申年生まれ)】

「北斗扶衰(ほくとふすい)  眞宗降霊(しんしゅうこうれい)
流霞散光(りゅうかさんこう) 仙仗交盈(せんじょうこうえい)
七元典籍(しちげんてんせき) 名列紫栄(めいれつしえい)
固身養寿(こしにょうじゅ)   慶合連並(けいごうれんへい)
高玄接引(こうげんせついん) 優游五明(ゆうゆうごめい)
駕景飛翔(かけいひしょう) 与神同齡(よしんどうれい)
扶衰自然(ふすいしぜん) 上昇玉庭(じょうしょうぎょくてい)。」


【武曲星官(巳年・未年生まれ】

「北斗散禍(ほくとさんか) 玄映御空(げんくうぎょえい)
霊威備守(れいいびしゅ) 妖邪絶蹤(ようじゃぜっしょう)
七元註籍(しちげんちゅうせき) 名列紫とう(めいれつしとう)
栄身増寿(えいしんぞうじゅ) 享福無窮(きょうふくむきゅう)
仙官扶衛(せんかんふえい) 歩躡雲中(ほじょううんちゅう)
正眞降集(せいしんこうしゅう) 与神同聡(よしんどうそう)
散禍自然(さんかしぜん) 上昇玉宮(じょうしょうぎょっきゅう)。」


【破軍星官(午年生まれ】

「北斗益さん(ほくとえきさん) 明霞散敷(めいかさんふ)
流光普匝(るこうふそう) 眞気常扶(しんきじょうふ)
七元度籍(しちげんどせき) 名列紫書(めいれつししょ)
治身添寿(ちしんてんじゅ) 恒処歓娯(こうしょかんご)
飛仙蹈舞(ひせんとうぶ) 遊宴玄都(ゆうえんげんと)
徹視表裏(てっしひょうり) 与神同居(よしんどうきょ)
益さん自然(えきさんしぜん) 上昇玉与(じょうしょうぎょくよ)。」
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