

目の前には、体長2メートル程の大きな
影のような存在・・・

霊でも無く、精霊や妖精でもない

この出立ち、気質を視ればその存在が
神の主命をもって行動している主格であることは
容易に理解できた・・・。
容易に理解できた・・・。
しかし、こんな所に何故

透明「この地に踏み入ること、ご容赦ください
野を司りし主格殿
」

主格「・・・・口上承るが、おんしらの様な
輩が立ち入ること・・・好まん
はよう居ね
」
輩が立ち入ること・・・好まん

はよう居ね

私達のような、神仏の加護を得ている者にとって、
主格のような神の使いは、テリトリーを気にする・・・。
まあ、この地を守る役割を持っていれば、仕方のない
ことではあるが、都内のど真ん中にまさか主格が
いるとは、こちらも想定外だった・・・

円「あのさ~
なん
モゴモゴモゴモゴ
」




慌てて円の口を塞ぐ

透明「(やめろ
神の使いといえど、神から主命を
いただいている主格だぞ
怒らせたら厄介なことになるんだから、
お前はおとなしくしていろ
)」

いただいている主格だぞ

怒らせたら厄介なことになるんだから、
お前はおとなしくしていろ

円「うぐ・・・む~む~む
」


お前は、六羽か



透明「主格殿
ひとつお尋ねさせていただきたいのですが
」


主格「なんじゃ
」

透明「単刀直入に・・・なぜ、この地を浄化されているのです
」

主格「・・・・この地・・・陰陽の偏りがある・・・。
主は、憂いている・・・ 。」
主は、憂いている・・・ 。」
なるほど・・・確かに、墓地の陰気がこの沼地に
引き寄せられているようにも視える・・・。
だからか
この沼を取り巻く低級霊の数は、

通常の公園内にしては多すぎる

主格「我もひとつ問おう
」

透明「
」

主格「おんし、何故・・・呪を纏っている・・・ 。」
透明「あっ
あははっ
・・・実は・・・。」


私は、この地の主格であれば何かを知っているのではないか

という憶測から、今まであったことの経緯を説明する・・・。
主格「ふむ
・・・・どれ・・・・ 。」

透明「
」

突然、主格が私に覆いかぶさってくる

円「と、透明
」


透明「大丈夫
」

主格「うむ
・・・呪は外れた・・・。
これでよい!はよう居ね
」

これでよい!はよう居ね

透明「おお~っ
これは凄い


お手を煩わせてしまい、本当に申し訳ありません

感謝いたします・・・
」

さすがは、これだけの陰極の気を浄化する主命をもった
主格だ

私達が手こずった呪いも一発とは

だけど・・・・。
透明「主格殿
呪いを解除していただいたこと

本当に感謝いたします
・・・されど、何故

この呪を生んだモノのことを庇い立てするのですか
」

主格「・・・・むう・・・・
」

主格が自分の主命と関係ないことで、人を助けることは
考えられない・・・となれば、この呪いと主格は
無関係とは考えにくい

主格「・・・・やはり、おんしらのような輩は好かん・・・
しかし・・・関わりを持った以上・・・仕方なし・・・ 。」
しかし・・・関わりを持った以上・・・仕方なし・・・ 。」
主格は、我々に来るように合図をし、沼の周りを周りはじめる

しばらくして、沼の反対側まで来ると、向こうからは見えなかった
小さな社があることに気づく

透明「これは・・・・神社ではありませんね
」

主格「うむ・・・・ 。」
神を祀る社には、特徴があり、形状・大きさ・一片の長さも
計算されて作られている・・・しかし、この社はまったく
その形式に当てはまらない・・・。
円「・・・・封印ね
」

円の言うとおり、この社は、何かを封印するために作られた
いわゆる檻となる形状・・・しかし、こんなところに
封じられているモノって・・・

主格「その通りだ・・・我はこの封社に触れられず・・・
護っておる・・・ 。」
護っておる・・・ 。」
透明「この封社を建てた人って・・・かなりの力をもった
神主さんだぞ
」

円「確かに・・・でも、この社・・・結構新しいよね
」


透明「・・・・。」
円「・・・・。」
透明&円「(やばい
陣の顔しか思い浮かばない

)」




透明「主格殿は、この社を護ることが主命ということですか
」

主格「天雲様は・・・この封社を管理し・・・この地の災い・・・
鎮めるようにと・・・。」
鎮めるようにと・・・。」
透明「(天雲様・・・やはり、天村雲命(あめのむらくものみこと)様か、
ということは、五十猛命(いだてのみこと)様だから、やはり地を
清める為に主命がくだされたことになる
・・・そうなると、

ここに封印されているのは・・・。)」
次回、主格を口説き落とします ・・・。
続く ・・・。







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