未解決ファイル・１－３浴田さんは、わりと大きな大学病院の先生で
日々患者さんと向き合っているのだが、
一ヶ月前に病院に入院してきたミカちゃんという
小学２年生の女の子に懐かれていたという・・・。
～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～
ミカ「高美せんせ～い
」浴田「こらこら
走っちゃ駄目よ」ミカ「えへへ～っ
」浴田「今日は
・・・うん
顔色も良いね
もう少ししたら、時間あくから
病室で待っててね
」ミカ「え～～っ
退屈・・・。」浴田「大丈夫
すぐに行けると思うからおりこうに待っててね
」ミカ「は～い
」～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～
ミカちゃんは、浴田さんの直接の患者さんと
いうわけでは無かったのだが、女医さんが
珍しかったのか
ミカちゃんは毎日のように浴田さんを追いかけ回し、
その可愛い姿に、浴田さんも癒やされていた
そんな毎日が当たり前になってきていた矢先
ミカちゃんの容態が悪化
緊急手術が行われたのだが、ミカちゃんは
手術室から出た後も目を覚ますことは無かった・・・。
透明「・・・ミカちゃんは何の病気だったんですか
」浴田「脳に小さな腫瘍があったらしく、最初は
投薬治療を続けて様子を見るとのこと
だったらしいのですが
たった数日で腫瘍が肥大し血管を圧迫してしまったらしく・・・。」
透明「・・・そうですか・・・
」浴田「そのことがあってから数日後のことです
」透明「
」浴田「ミカちゃんが会いにきてくれるようになったんです
」透明「えっ
ちょ、ちょっと待ってそれって・・・。」
浴田「姿は視えないのですが、声が聞こえるように
なったんです
」透明「(・・・取り憑かれている様子は・・・ない
聞こえるだけ・・・もしかすると
ショックから精神的な負荷が・・・。)」
浴田「あっ
先生大丈夫ですよ念の為そういったことも調べてもらったので
精神的ストレスで幻聴が聞こえていると
言うわけではないみたいです
」透明「そ、そうですか
良かった・・・。(いやいや、良くはないだろう
)ちなみにその声って、今も聞こえますか
」浴田「いえ、病院にいるときだけです
」透明「限定的か・・・。」
浴田「ただ・・・３日前くらいに・・・
突然、ミカちゃんがある言葉を残して
いなくなったしまった・・・というか、
声が聞こえなくなってしまったんです
」透明「ある言葉
」浴田「はい・・・・たすけて・・・と・・・
」透明「
」時間が経ち、あの世に旅立ったとすれば、
助けてという言葉が出るとは思えない・・・。
一体どういうことだ
続く・・・。
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