未解決ファイル・２－２透明「(んっ
・・・・迷子
)」まだ少し明るさを残しているとは言え、
子どもには少し遅い時間だ・・・。
その上、辺りには親らしき人の姿が見えない
少女「・・・・・・
」透明「・・・・
」少女が少しずつ、私のところに近づいてくる
少女「・・・ママはどこ・・・
」透明「えっ
(もしかして、本当に迷子)お嬢ちゃん、お母さんと公園に来たの
」少女「コクッ・・・。」
やっぱり、母親とはぐれたのか
迷子の子に、迷子になったの
と尋ねることはご法度
子供の気持ちに立つと、自分が迷子という認識だけで、不安になってしまう・・・。
透明「もしかしたら、お母さん、
何か御用があったのかな
お母さん何か言っていた
」少女「・・・ここで待っててって・・・
」不安を一生懸命押し殺して答えてくれる・・・。
透明「そっか～っ
お嬢ちゃん、お名前は
」ミサキ「・・・みさき・・・。」
透明「おっ
可愛い名前だねぇ～
おいくつですか
」ミサキ「・・・・・・。」
小さな指を４本立てて見せる・・・。
透明「(おいおい
こんな小さな子を待たせるとか危なすぎるだろ～～～～
)４才か～
ちなみにその子のお名前は」抱えているうさぎのぬいぐるみを指差す・・・。
ミサキ「ちこちゃん
」少し笑顔で答えてくれた
透明「ちこちゃんかぁ～
みさきちゃんは、ちこちゃんと
仲良しさんなんだね
」ミサキ「うん
」透明「お兄ちゃんは、とうめいって言うんだ
」(一応、この頃はギリ２０代だったので)
透明「あっ
もしかしたら、みさきちゃんのお母さん
みさきちゃんを探して迷子になっちゃったのかも
」ミサキ「
」透明「みさきちゃん
ちこちゃんと一緒にお母さんを助けに行こうよ
」小さい子であれ、使命感というのは
勇気を与えてくれる
ミサキちゃんの勇気に少しだけ火を灯す・・・。
ミサキ「うん
」よし
少し心が強くなった
さて、マジでミサキちゃんのお母さんを
探さなきゃ
続く・・・。
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