じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

ベガーズ・オペラ東京 8回目

2008-03-19 23:54:38 | 観劇記
本日も勤務後に日生へ 取引先の人が来てたので定時になっても「お先に~」なんて言える雰囲気じゃなくて……隣の部署に用事があったので来てたんですけど同じフロアなので 内心、「早く帰れよ!こっちはデートなんだいっ」ってイライラ ま、何とか間に合ったので良かったです 山手線が止まっててやばかったんですけど、他の路線で無事にたどり着けたし

今日は初演以来のXC列 新鮮な眺めで楽しめました マッコリ君@ボックス席は見えなかったんですけど でもね~~声が上から降り注いでくるのが分かって してました。本当は思いっきり振り返りたい衝動と必死に戦ってたんですけど……さすがにそんなことはできないのでガマンガマン 頑張りました 実はじい、ありがた~い能力がありまして……旋律を聞き分けられる耳があるんですよ←楽器経験&合奏経験ありなので。もち、指揮者みたいに凄いレベルじゃないんですけど、何げに音楽劇見てる時には便利なんですよ 聞きたい声をパパラッチできるので。ま、そのせいで主旋律の方を未だ歌えないってのもあるんですけど(笑) なので、他キャストの歌声と被っても内野さんの歌声はバッチリ……の成せる業 更に、弁護士の歌もちゃんと聞こえてきたし、2幕最後の「アンボラ&女狐の歌」の時もマジ、ちゃんと聞き分けられる~~~聞き惚れますね~~内野さんの声

冒頭、トムの雰囲気が大阪初日付近のものになってたような……日を追うごとに初演の明るさ が戻ってきてたので観てて安心する反面、心配もあったんですけど、中日のお稽古でリセットされたのかな 最初は戸惑いもあったけど、再演の雰囲気を考えたら今の方がいいと思いますね~~初めて本物の劇場で芝居をするベガーのオドオド感が出てて。そうそう、最初に舞台に上がってくるところで、エリザベス=スミスが婚約者のベンジャミン=ホールの姿が見えなくなって心配して探してました。当のベンは舞台の端っこに隠れてましたけど。パンフに書いてある結婚に対する思いの微妙な違いが出てて面白かったです

第1幕、さとしピーチャムが近くで芝居をしてくれたことが多くて……少しトムの雰囲気を残しながら演じているピーチャム 陰影を感じさせる横顔がかっこよかったです ←浮気じゃないですよ 昨日書いたキツネの手をして万歳してたシーン、「追いはぎと博打うちは淫売には優しくても女房の扱いは悪魔並みなんだ」ってところでした。あの手はキツネじゃなくて悪魔の角 だったのね~~上手ボックス席に座ってたドリーさんが同じ仕草をして反対側のボックス席(ジェニーが座ってる方)と何かを話してるみたいでした。表情から想像するに「何だよ、この手は」「ワケわかんないよね~~トム」みたいな会話じゃなかったのかな

さとしピーチャム、たった1日しか経ってないのに凄く良くなってました。歌も抜群、芝居の間や細かい動きもバッチリ 安心して楽しめました。自然に 出てくる呟きや煽り声が面白いんですよ 失神したピーチャム夫人にコーディアルを入れてあげるところ、コップを夫人の鼻の方に持っていきながら「ほ~らほらほら」って言ったり……さらに爆笑しちゃいます。そうそう、ふと思ったんですけど、ポリーの「野に咲く花」の時は思いっきりトム目線になってるような なのでポリーの方もマーガレットな面が垣間見られて、愛しのトムと一緒に芝居できるのが嬉しそうな感じに見えました。

マクヒース登場昨日の??な舞台のことがあったので心配で心配で……最初の方は声がかすれてて「大丈夫かな~」と感じたんですけど、「遠い場所へどこか」のソロ辺りからいつもの愛しいマクヒースになってたので一安心、っていうか嬉しかったです。やっぱりこういうのを見せてもらわなくちゃ しかもしかも 今日の歌はめちゃめちゃ良かったです ナマ声が聞こえたので音程の取り方や声質がバッチリ分かってしまうんですけど、それを聞いてて狂いがまったくない それどころか吐息混じりや残響部分までちゃんと音符に乗ってるから無駄すぎるほどセクシー じいの心はアメーバ状態。。。完全に溶けました

第2幕、ニョホホ~~~ハプニング発生

マクヒースがルーシー用の指輪を持って出るのを忘れた~~

ルーシーの「女の敵だ」が始まってすぐに(速報レポで嘘言ってました……スミマセン)いきなり舞台の奥からドンドンって大きな音が え、このシーンはベガーさん登場はないはず と思ってビックリしてたら、何と何とトムが飛び出してきて思いっきり舞台下に飛び降りて。。。前方センターに座ってるマクヒースの所に行って客席側から腰ベルトに何かをモゾモゾ入れてるんですよ。よ~~く見たら指輪 マッコリらしいと言えば無理ないんですけど……愛しの君がお世話かけました

それで、そのマクヒースなんですけど……中日を越えてから雰囲気を変えてきたような気がするんですけど かっこよさは してて、情けない部分やワルの部分を してる感じ より人間的になってきたというか、基になってる小心者マッコリ君と自然に繋がっていくように感じるんですよね~~それに、マクヒースの行動全部が誰しもやってることだったり、やりたいとねがってることだったり、反対にやられてることだったり……だからカリスマなんだと思うんですよね。憧れであり身近である、そんな魅力的で罪な 存在だと思いました。

ルーシーポリーのはちあわせ ポリーに「俺をこれ以上不幸にしたいのか?」って言い聞かせてる時の表情がバッチリ見えてたんですけど、この時にすっごく迷惑そうな恐い顔をしてるんですけど、最後にフッと微笑むんですよ。唸りましたね~~このタイミングでこんな良い表情をするなんて 冷たい中で時折見せる柔らかい表情……これで人を愛した女はバカになるんですよ これがあるから嫌いになれないというか あ、もちろん現実では思いっきりNGですけどね これぞDV男性の典型的行動。。。

「女狐の歌」の時のマクヒースの演出が変わった ルーシーが鍵を取って来る間、牢獄を走り回って逃げ道を探す んですけど、昨日辺りからジッと震えながら座って待ってるんですよ。でも、ルーシー目線で見てるとそれが心に突き刺さってきて……本当はこんなにちっぽけなのに自分は愛して逃がそうとしているなんてって感じで。。。切なくてウルウル でした。しかも、手錠を外してもらった途端に雰囲気が一変 すんごい上目線でルーシーを見下ろしてるし、キスの迫り方も自信たっぷりで少し暴力的に……最悪な奴 でもね~~そういう露骨なまでに正直なのが憎めないんですよね。しかも、ルーシーはそのキスを拒む。これまた切ないんですよね~~

第3幕、いや、これが凄かったんですわ。牢獄シーンでは目が離せなくなって……マクヒースから滲み出てくるものが重い、いや重過ぎました。。。悔しさ、恐れ、情けなさ等など、受け止めきれない程にズッシリと伝わってきて 「吊るされるのは誰だ」のソロ、マクヒースとしての悔しさも表れてたけど、ベガー・マッコリとして現実に対する怒りも沸々と。。。そんな気持ちが歌詞の言葉一つ一つに込められていて胸がチクチク……いや~~とにかく重かった 「アデューグッバイ」のところも激しかったですね~~とにかくかっこ悪い でも死を目の前にした正直な気持ちだと思うし、きっと誰もが「自分もそうかもしれない」と感じさせてくれる演じ方、っていうか「演技」とは言えないないですね~~自然にマッコリが演じているマクヒースならやるであろう行動に従ってるだけとでもいうのか、そういう印象。だから心に響くんですわ。それに、こんな風に情けない姿を見せられるってのは、人の心をちゃんと感じ取れる力がある人ってことだと思うし。そういう人だからダメダメでも愛されるんじゃないかな~~マクヒースは だからこそ最後に刑場に連れて行かれる時に「大丈夫だ」って言えるんじゃないかな~~←今日もハッキリ聞こえて でした。

カテコは1回。マッコリ君の挨拶……最近は無難にこなしてたので安心してたら 久々にやっちゃった……かも 「我々乞食のメッセージやファッションが皆様の心にのりうつったら、僕たちも嬉しいです」いや~~つっこむでしょ、これは 後ろのベガーさんたちもヲイヲイ なツッコミを入れてましたけど。煌びやかなミュージカルなら衣装も素敵ですけど……ベガーの衣装ってどうなの のりうつるって……やっぱりお兄ちゃんの生霊か ま、最初は普通に話してて、後半しどろもどろになってきたから嫌な予感 はしてたんですけど……じい、頭を抱えて「バカ」と

さてさて、明日は祝日。やっぱり行くでしょう~~日生へ というのは冗談 心身ともにメンテナンスをしないといけないので、劇場じゃない場所にお出かけしてリフレッシュ でも雨なんですよね~~ちょいと憂鬱
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ベガーズ・オペラ東京 7回目

2008-03-19 01:07:56 | 観劇記
お兄ちゃんが旅に出て新生ベガーズの船出 役替わり初日を観てきました ←ソワレですが いや~~フレッシュ ついつい前キャストと比較しながら観てしまったんですけど さとしさんが演じてる、優一クンが演じてる、じゃないんですよね。トムが演じてるピーチャム、もってこいが演じてるフィルチって感じて……これ、ベースになってるベガーの役作りがしっかりしてるからだ と思って感心しちゃったんですけど。。。ま、新キャストの感想は追々と 本日の観劇記、いきまっす あ、いつものことですが 激しくネタバレしてるので、これから観にいくから知りたくないの という方は引き返してくださいね。

役替わりということで他キャストの動き等々ちょこまか変更されてました。全部は網羅できないけど、じいの気づいたところでは。。。

・トム→ピーチャムのナマ着替えが見れる (エリザベスが手伝ってた)
・マッコリ君の刀を抜く手伝いはトム→SS席のお客さん
・コーディアルをポリーに渡すのはフィルチ
・マクヒース逮捕前、給仕担当が途中でトム→フィルチに交代
・裁判官役がトム→マットに変更
・老役者が結末にダメ出しする時、トムはセットの2階にいる

舞台全体も新キャストを支えて盛り上げようとする熱い空気が感じられて迫力 でした。観てる側も“事情”が分かってて……いつもの平日ソワレより人の入りも良かったし反応も良くて盛り上がってました。新キャストの歌には温かい拍手も

新ピーチャムは初演の高嶋ピーチャムに近い感じ っていうか、再演になってから恐さ&黒さが前面に出てたピーチャムだったので、コミカルに見えたのかも でも、お茶目さの中にシニカルさがあるというか、内面の奥底にある黒いものを感じたので、ある意味こっちの方が恐いかも……でも、「トムが演じてる」ということがすっごく感じられて、自分が書いたオペラで、重要な役を自ら演じて自分の言いたいことを伝えようとしてる 意気込みは伝わってきました。動きも細かいというか、クルクルよ~~く動けてるしお客さんや他のベガーたちとの間に生まれる空気を上手に掴んで演じられてたと思います。アドリブ部分 は、ちょいと“さとしさん”が垣間見えたんですけど

歌声は高め だからバルジャンだってOK なんだと思うんですけどね~~もちろん、素敵な歌声を堪能させていただきましたが、「まだ慣れてないんだな~~」という部分もあり 弁護士の歌の出だしとか……いや、ね~~じい、いちおう音楽をずっとやってきた&自分でベガの歌を歌おうとすると分かるんですけど、ホント、難しいんですよ。歌詞を入れるタイミングとか音のとり方とか……その大変さをあらためて実感しました。ま、たどたどしい分、一言一言がハッキリ聞こえてくることもあるので、今更ながらこんな言葉だったんだ~~と理解しちゃう 部分も

音域的には村井さん辺りと被ってる感じ。。。デュエット部分で溶け込みすぎて重厚感がもう少しほしいな~と思う部分も。キャラ的には、、、今時の 年頃の娘のいる家庭のパパ……かな。女性陣に尻を敷かれてるのでは?と思ったりして でも、締めてる部分は締めてて家や部下を仕切ってるんだろうな~~って印象もちゃんとありましたよ~~ そうそう、第1幕のどこだったか忘れたんですけど、両手をキツネの形にして万歳みたいに振り上げるシーンがあったんですよ。そしたら下手ボックス席1階にいたジェニーも同じ格好をしてからかってたのが面白かったですぅ~~

新フィルチ、なぜかドキドキ 大丈夫かな~~って勝手に心配して見守ってたんですけど 何とかこなしていたので一安心 いや~~何げに一番大変なのでは いままでの自分の役割を果たして、トムの代わりの裏方仕事をやって、更にフィルチも……千秋楽まで若さで突っ走ってほしいな~~ で、さとしフィルチと比べると……当たり前ですよね 若いです 1幕はチョロチョロ小者で皆にいじられまくり~~されそうな雰囲気 それが何とも可笑しかったです ポリーには思いっきり胸ぐらを捉まれて「どうして喋ったのよ」って思いっきり雷落とされてたし 3幕は……「小遣い稼ぎのバイト」をするには、、、無理があるか あゆみさんを抱きかかえる時はこっちがハラハラしちゃいましたよぉぉ~~無事に抱っこできてたので良かったわ。。。ま、雰囲気を役ごとにちゃんと変えられてたと思うし、これからどんな風に進化していくか楽しみです あ、でも~~一人ぼっち で鑑賞してるエマちゃん、寂しそう ちょっと可哀想になってしまいました

そしてそして 実はじいが一番ハラハラドキドキ←いろんな意味で だったのは愛しのマクヒース 内野さん、調子が悪そう???ボックス席にいらっしゃる時は(また見てたんかいっ とは言わないで~~)感じなかったんですけど(弁護士の歌のダンスも軽快だったし)、「待ってたよ、ポリー」って出てきた瞬間に、いつものパ~~ッとした華やかな存在感がなくて「え~~~あれれ~~~」って……まぁ、歌は上達された成果 以前みたいに明らかに不調だと感じさせるものはなかったんですけど、じい的には納得できないというか、内野さんじゃない~~~って思っちゃって いつもなら目の前にいるのはマクヒースそのものだし、役の穴というか剥がれてる部分から垣間見えるのは「内野さん」じゃなくて「マッコリ君」だし……でも、今回は演じてる!振付として動いてる!!段取りっぽい!!!と極めて内野さんらしくない感じ。。。覇気がないというか……心配しちゃいましたよ~~他の事情は気にしちゃいけない、観客として純粋に目の前にあるものだけを楽しまないと…とは思っても、、、ねぇ、やっぱりファンですから 逃げる時も帽子を一発でつかめなくて少し慌て気味 セットの3階までちゃんと間に合うかハラハラしてしまいました。

第2幕も……ま、女好きマクヒースのシーンは相変わらずのやりたい放題というか。。。やっぱりセクシーフェロモンむんむん でした。客席降りでは、下手で「女は1人じゃ足りない。あなたも、あなたも…」って言った時に「嬉しい」って言った美女あり マクヒース、「あ、そうか」ってちゃんと答えてました でね~~じい、2幕でもドキドキ。でも、今度は純粋に して 娼婦さんたちのダンスシーンが始まる辺りまで心臓がバクバクいってました。それは、、、気のせいじゃないと思うんですよ 実は今日のお席、舞台上手の端っこからの視線上にある位置だったので役者さんの視線を受けまくり~~~なので、マクヒースが「美女どもは思い込みが激しいからな」と言ったところで目がぁぁ~~ 更にはカウチに寝そべって「あなたのシャイなハートにキスをしよう」のところの投げキッス がこっちに来たぁぁ~~~~ 瞬殺。。。記憶がプッツンしました

で、2幕はソコソコ大丈夫だったんですけど、3幕開始の時に客席2階でマット&ベンが漫才 してたのが結構長くて……音楽まだ?って感じになって舞台から「つなげ~~」って声が聞こえた時には、じい、メタマク青山初日のことが頭を過ぎって勝手に焦り それからすぐに始まったので安心したけど……3幕もやっぱりいつもの感じではなかったですね~~牢獄シーン、ダメダメで弱弱しい感じはもしかしたらいつも以上だったように見えたかもしれないけど、じい的には何かが違ったんですよね~~マクヒースとしてそういう風になってるようには見えないし、マクヒースの心が分からないんですよ「吊るされるのは誰だ」の冒頭ソロも感情が溢れて乱れてたんじゃなくて、マジにきついんじゃないかと思ったり……ここだけじゃなくて、全幕通して息つぎも頻繁、途切れるはずのない部分でブレスされてたりしたので心配です。。。

でも、カテコはしっかりとした挨拶&素敵な笑顔。2回目は着替え途中 の姿で出てきてくださって(実は今回ばかりは戸惑いながらのアンコール拍手をしててました、、、自分)「お手持ちの品や金品には充分に気をつけてお帰りください」って……マッコリ君な時の白いシャツ1枚で胸元が深くまで見えてるし、汗が流れてますますフェロモン放ってるし……罪すぎるぅぅ~~萌えるぞぉぉ~~

明日はいつものマクヒース/マッコリ君/内野さんに会えるといいな~~それを見ないとじいの心は落ち着きません
コメント (2)
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