お兄ちゃんが旅に出て新生ベガーズの船出

役替わり初日を観てきました

←ソワレですが

いや~~フレッシュ

ついつい前キャストと比較しながら観てしまったんですけど

さとしさんが演じてる、優一クンが演じてる、じゃないんですよね。トムが演じてるピーチャム、もってこいが演じてるフィルチって感じて……これ、ベースになってるベガーの役作りがしっかりしてるからだ

と思って感心しちゃったんですけど。。。ま、新キャストの感想は追々と

本日の観劇記、いきまっす

あ、いつものことですが

激しくネタバレしてるので、これから観にいくから知りたくないの

という方は引き返してくださいね。
役替わりということで他キャストの動き等々ちょこまか変更されてました。全部は網羅できないけど、じいの気づいたところでは。。。
・トム→ピーチャムのナマ着替えが見れる

(エリザベスが手伝ってた)
・マッコリ君の刀を抜く手伝いはトム→SS席のお客さん
・コーディアルをポリーに渡すのはフィルチ
・マクヒース逮捕前、給仕担当が途中でトム→フィルチに交代
・裁判官役がトム→マットに変更
・老役者が結末にダメ出しする時、トムはセットの2階にいる
舞台全体も新キャストを支えて盛り上げようとする熱い空気が感じられて迫力



でした。観てる側も“事情”が分かってて……いつもの平日ソワレより人の入りも良かったし反応も良くて盛り上がってました。新キャストの歌には温かい拍手も


新ピーチャムは初演の高嶋ピーチャムに近い感じ

っていうか、再演になってから恐さ&黒さが前面に出てたピーチャムだったので、コミカルに見えたのかも

でも、お茶目さの中にシニカルさがあるというか、内面の奥底にある黒いものを感じたので、ある意味こっちの方が恐いかも……でも、「トムが演じてる」ということがすっごく感じられて、自分が書いたオペラで、重要な役を自ら演じて自分の言いたいことを伝えようとしてる

意気込みは伝わってきました。動きも細かいというか、クルクルよ~~く動けてるしお客さんや他のベガーたちとの間に生まれる空気を上手に掴んで演じられてたと思います。アドリブ部分

は、ちょいと“さとしさん”が垣間見えたんですけど
歌声は高め

だからバルジャンだってOK

なんだと思うんですけどね~~もちろん、素敵な歌声を堪能させていただきましたが、「まだ慣れてないんだな~~」という部分もあり

弁護士の歌の出だしとか……いや、ね~~じい、いちおう音楽をずっとやってきた&自分でベガの歌を歌おうとすると分かるんですけど、ホント、難しいんですよ。歌詞を入れるタイミングとか音のとり方とか……その大変さをあらためて実感しました。ま、たどたどしい分、一言一言がハッキリ聞こえてくることもあるので、今更ながらこんな言葉だったんだ~~と理解しちゃう

部分も
音域的には村井さん辺りと被ってる感じ。。。デュエット部分で溶け込みすぎて重厚感がもう少しほしいな~と思う部分も。キャラ的には、、、今時の

年頃の娘のいる家庭のパパ……かな。女性陣に尻を敷かれてるのでは?と思ったりして

でも、締めてる部分は締めてて家や部下を仕切ってるんだろうな~~って印象もちゃんとありましたよ~~

そうそう、第1幕のどこだったか忘れたんですけど、両手をキツネの形にして万歳みたいに振り上げるシーンがあったんですよ。そしたら下手ボックス席1階にいたジェニーも同じ格好をしてからかってたのが面白かったですぅ~~
新フィルチ、なぜかドキドキ

大丈夫かな~~って勝手に心配して見守ってたんですけど

何とかこなしていたので一安心

いや~~何げに一番大変なのでは

いままでの自分の役割を果たして、トムの代わりの裏方仕事をやって、更にフィルチも……千秋楽まで若さで突っ走ってほしいな~~

で、さとしフィルチと比べると……当たり前ですよね

若いです

1幕はチョロチョロ小者で皆にいじられまくり~~されそうな雰囲気

それが何とも可笑しかったです

ポリーには思いっきり胸ぐらを捉まれて「どうして喋ったのよ

」って思いっきり雷落とされてたし

3幕は……「小遣い稼ぎのバイト」をするには、、、無理があるか

あゆみさんを抱きかかえる時はこっちがハラハラしちゃいましたよぉぉ~~無事に抱っこできてたので良かったわ。。。ま、雰囲気を役ごとにちゃんと変えられてたと思うし、これからどんな風に進化していくか楽しみです

あ、でも~~一人ぼっち

で鑑賞してるエマちゃん、寂しそう

ちょっと可哀想になってしまいました
そしてそして

実はじいが一番ハラハラドキドキ←いろんな意味で

だったのは愛しのマクヒース



内野さん、調子が悪そう???ボックス席にいらっしゃる時は(また見てたんかいっ

とは言わないで~~)感じなかったんですけど(弁護士の歌のダンスも軽快だったし)、「待ってたよ、ポリー

」って出てきた瞬間に、いつもの

パ~~ッとした

華やかな存在感がなくて「え~~~あれれ~~~



」って……まぁ、歌は上達された成果

以前みたいに明らかに不調だと感じさせるものはなかったんですけど、じい的には納得できないというか、内野さんじゃない~~~って思っちゃって

いつもなら目の前にいるのはマクヒースそのものだし、役の穴というか剥がれてる部分から垣間見えるのは「内野さん」じゃなくて「マッコリ君」だし……でも、今回は演じてる!振付として動いてる!!段取りっぽい!!!と極めて内野さんらしくない感じ。。。覇気がないというか……心配しちゃいましたよ~~他の事情は気にしちゃいけない、観客として純粋に目の前にあるものだけを楽しまないと…とは思っても、、、ねぇ、やっぱりファンですから

逃げる時も帽子を一発でつかめなくて少し慌て気味


セットの3階までちゃんと間に合うかハラハラしてしまいました。
第2幕も……ま、女好きマクヒースのシーンは相変わらずのやりたい放題というか。。。やっぱりセクシーフェロモンむんむん



でした。客席降りでは、下手で「女は1人じゃ足りない。あなたも、あなたも…」って言った時に「嬉しい

」って言った美女あり

マクヒース、「あ、そうか」ってちゃんと答えてました

でね~~じい、2幕でもドキドキ。でも、今度は純粋に



して

娼婦さんたちのダンスシーンが始まる辺りまで心臓がバクバクいってました。それは、、、気のせいじゃないと思うんですよ

実は今日のお席、舞台上手の端っこからの視線上にある位置だったので役者さんの視線を受けまくり~~~なので、マクヒースが「美女どもは思い込みが激しいからな」と言ったところで目がぁぁ~~



更にはカウチに寝そべって「あなたのシャイなハートにキスをしよう」のところの投げキッス

がこっちに来たぁぁ~~~~



瞬殺。。。記憶がプッツンしました
で、2幕はソコソコ大丈夫だったんですけど、3幕開始の時に客席2階でマット&ベンが漫才

してたのが結構長くて……音楽まだ?って感じになって舞台から「つなげ~~」って声が聞こえた時には、じい、メタマク青山初日のことが頭を過ぎって勝手に焦り

それからすぐに始まったので安心したけど……3幕もやっぱりいつもの感じではなかったですね~~牢獄シーン、ダメダメで弱弱しい感じはもしかしたらいつも以上だったように見えたかもしれないけど、じい的には何かが違ったんですよね~~マクヒースとしてそういう風になってるようには見えないし、マクヒースの心が分からないんですよ

「吊るされるのは誰だ」の冒頭ソロも感情が溢れて乱れてたんじゃなくて、マジにきついんじゃないかと思ったり……ここだけじゃなくて、全幕通して息つぎも頻繁、途切れるはずのない部分でブレスされてたりしたので心配です。。。
でも、カテコはしっかりとした挨拶&素敵な笑顔。2回目は着替え途中

の姿で出てきてくださって(実は今回ばかりは戸惑いながらのアンコール拍手をしててました、、、自分

)「お手持ちの品や金品には充分に気をつけてお帰りください」って……マッコリ君な時の白いシャツ1枚で胸元が深くまで見えてるし、汗が流れてますますフェロモン放ってるし……罪すぎるぅぅ~~萌えるぞぉぉ~~


明日はいつものマクヒース/マッコリ君/内野さんに会えるといいな~~それを見ないとじいの心は落ち着きません