今では一年に一回飲むかそれとも飲まなくなってしまったウイスキー、
飲めば楽しく飲めるけれど翌日の不快な気分を考えるとこれからもあえて飲むことはないのだろう。
或る日フランス人の友人がレストランに招待してくれた、
ウイスキーが好きだというのでそのお礼にと相棒はこの明らかに日本の銘柄と思われるウイスキーを買ってきた。
フランス人の間では日本のウイスキーがブームだという、
初めて見る銘柄にもっともらしい富士山麓などと名前をつけた得体の知れない安物のウイスキーだろうと勘ぐっていた。
値段を聞くと45ユーロという、それは押し並べて安い値段のものではない。
富士山麓でウイスキーが作られているということは知らなかったので興味本意にウエッブ検索をしてみるとキリンビールが御殿場で作っているそうだ。
更に興味深くこのボトルの値段を検索してみるとなんと思ってもいなかった値段の1450円とでた,やっぱり安物なんだ。
1450円のウイスキーを友人にあげるのはいささか失礼ではないかという気持ちがよぎったが、
こちらでは45ユーロのウイスキーボトルといえばそれなりに奮発したプレゼントでもある。
味は1450円か45ユーロの味か、さていかに。