ヨーロッパの家庭ではかなりポピュラーなウサギ料理。
イギリスでもフランスでもスーパーマーケットではぶつ切りや丸ごとのうさぎ肉は見られるし知人たちも小さな頃から食べていたそうだ。
日本の家庭でウサギ料理を作る人はもちろんスーパーで売っているなどという話しは聞いたことは無いがこちらではチキンより少し安い位だろうか。
僕もフランスに来るまで食べたことはなかった、数年前はじめてレストランで食べた時はクリームソースがかかったチキンのような白身の肉で美味しかったという記憶がある。
その後家でレシピ本を開いて作ってみたところその時の味とはまったく違った食感で好きにはなれなかった。
それ以来レストランでも家でもうさぎ料理にはお目にかかっていない。
そんな先週知人のお勧めでもあるレシピ赤ワインとブーケガルニで8時間程煮込んだウサギ料理を作り久しぶりに食した。
やっぱり好きにはなれなかった、何が好きではないかというと肉の繊維が綿のように縦横に張りめぐらされ噛みごこちが悪い。
匂いはワインとハーブで和らげられているにもかかわらずどこか何か匂いが感じられる。
そしてうさぎ肉はほとんどが骨付きのためその背骨がまるで人間の脊柱のようにバラバラになり胸の部分は針のように細い骨でなんとも気味の悪さだ。
チキンや魚の骨などは何の不気味さもないがうさぎだけは何かが違う、しばらくの間うさぎ肉は食卓にはあがらないだろう。
なるほど頭からシッポまで丸ごとの魚の焼き物や煮付けが食べられない人の気持ちがわかったというものです。