ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

老化と真摯に向き合う充実感 (1)

2020-07-11 08:36:23 | エッセー

 長い人生で本気で取り組んだのは、ダンス、ヨーガ、心理学で、それに

より私の人生は大きく変わった。それぞれが大好きだったが、私は何故か

10代の頃からそうだったが、一所懸命に勉強しながらも、時おり「これで

良いのだろうか?」と醒めている部分があり、絶えず心の中で自問自答

していた。他人からは「ひたすら邁進」「無我夢中」と、見えたと思うが

私は何もかも忘れそれらにのめりこんだことは、実はたったの一度も

なかった。

 

先日突然ハッと気づいたのは、「自分が見苦しくなく齢を重ねないこと」で

には、何の迷いもなく、全く醒めてもいないで、ひたすら長年邁進して

いることだった。ベッドツーベッド、それは一日も休むことなく、長年

毎日続いている。それらは健康、見た目、美容、心の持ち方など、多岐

に及ぶが、何か思いついてすぐに実行すると、その成果はほとんどが

顕著に表れる。そのため、これほど楽しくやりがいのあるものはかって

なかったし、何しろ自分が実験台だから、誰にも迷惑をかけない。

「ビビッドエイジング研究家」は年齢的にきつくなり、インテリの友人

に相談して、もっとソフトな感じの「エイジポジティブ研究家」に変え

てから、多分2年間は過ぎたと思う。もしも100歳まで生かされても

私は自分の足で歩きたいし、他人に依存することなく、最後まで自立

して生きたい。と言っても決して長生きはしたい訳ではない。

 もう一つ私には、認知症10年目の夫を「幸せな状態で介護する」大目標

もあり、そんな夫を「男性の平均寿命81.5歳より10年間は長生きさせたい」

と思っている。たとえ他人に無謀と思われても、私はやり遂げたいと努力

している。

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする