このところ明るいニュースがなく、気分も滅入りがちだったので、少し
遠回りして遊歩道を歩いてからスーパーへ行くつもりだった。
すると、一昨年死んだペットとそっくりの、ミニチュアダックスが前から
歩いて来た。すると高齢男性に引かれた犬は、急に私の方に尻尾を振りなが
ら近づいてきた。目が大きくとても可愛い顔をしている。私は思わずしゃが
んで「いい子ね」と頭を撫で、「何て可愛いのでしょう。とても人懐こいで
すね」とその男性に言った。
※ 我が家のペット
すると、「いやあ、あまり人には行かないんですがね」と言った。
ミニチュアダックスは尻尾を盛んに振って、私の手をなめたが、何だか
我が家のペットに会えたような気がして、思わず胸が一杯になった。
男性に「何だか亡くなったペットに会えたようで・・・嬉しかったです
有難うございました」と言うと「こちらこそ!可愛がってくれて、有難う
ございました」と、頭を下げて歩いて行った。
私はしばらく見送ったが、とても幸せな気持ちになった。
※今朝ベランダから撮った空
買い物を済ましてスーパーを出たら、どこかで「のりこさーん」と
呼んでいるが 声は聞こえても姿は見えなかった。
キョロキョロしていたら「能里子さんここよ!」と大きな声がしたが
そこはバス停だった。夫の朝の仲間だった女性だったが、2年前に認知症
になった夫を亡くした人だ。「マスクをしていたから分からなかった
けど、素敵な人が出てきたなと、何となく眺めていたら、能里子さん
だったの」「またお上手言って!」「いや、ほんとよ。だってとても
目立ったから、ヤッパリ能里子さんはおしゃれだから・・・ホントステキ
よ」と褒められた。やはり同性に褒められるのは、男性に言われるより
私はずっと嬉しい。また彼女も華やかな雰囲気で、何時も素敵なものを
着ている人で、そんな人からダイレクトにほめ言葉を聞けたのは、とても
嬉しかった。バスが来るまで立ち話をしていたが、今月夫の誕生日のお祝い
の会にに招待した人だ。短い時間に二つも嬉しいことが重なり、私は何
だか神様からご褒美を頂いたような気分になれ、気分がフーンワリと
ほぐされたようだった。