ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

ちょっと嬉しいことが重なった日

2020-07-07 06:33:44 | エッセー

 このところ明るいニュースがなく、気分も滅入りがちだったので、少し

遠回りして遊歩道を歩いてからスーパーへ行くつもりだった。

 すると、一昨年死んだペットとそっくりの、ミニチュアダックスが前から

歩いて来た。すると高齢男性に引かれた犬は、急に私の方に尻尾を振りなが

ら近づいてきた。目が大きくとても可愛い顔をしている。私は思わずしゃが

んで「いい子ね」と頭を撫で、「何て可愛いのでしょう。とても人懐こいで

すね」とその男性に言った。

※ 我が家のペット   

 すると、「いやあ、あまり人には行かないんですがね」と言った。

ミニチュアダックスは尻尾を盛んに振って、私の手をなめたが、何だか

我が家のペットに会えたような気がして、思わず胸が一杯になった。

 男性に「何だか亡くなったペットに会えたようで・・・嬉しかったです

有難うございました」と言うと「こちらこそ!可愛がってくれて、有難う

ございました」と、頭を下げて歩いて行った。

 私はしばらく見送ったが、とても幸せな気持ちになった。

※今朝ベランダから撮った空 

 買い物を済ましてスーパーを出たら、どこかで「のりこさーん」と

呼んでいるが 声は聞こえても姿は見えなかった。

 キョロキョロしていたら「能里子さんここよ!」と大きな声がしたが

そこはバス停だった。夫の朝の仲間だった女性だったが、2年前に認知症

になった夫を亡くした人だ。「マスクをしていたから分からなかった

けど、素敵な人が出てきたなと、何となく眺めていたら、能里子さん

だったの」「またお上手言って!」「いや、ほんとよ。だってとても

目立ったから、ヤッパリ能里子さんはおしゃれだから・・・ホントステキ

よ」と褒められた。やはり同性に褒められるのは、男性に言われるより

私はずっと嬉しい。また彼女も華やかな雰囲気で、何時も素敵なものを

着ている人で、そんな人からダイレクトにほめ言葉を聞けたのは、とても

嬉しかった。バスが来るまで立ち話をしていたが、今月夫の誕生日のお祝い

の会にに招待した人だ。短い時間に二つも嬉しいことが重なり、私は何

だか神様からご褒美を頂いたような気分になれ、気分がフーンワリと

ほぐされたようだった。

コメント
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