私が初めて老いを感じたのは、多分40歳代初め頃、池袋サンシャイン
で上演していた劇団四季「コーラスライン」を、娘と見に行った帰りの
レストランだった。前夜は朝まで飲んでいて、ほとんど寝ないで見に
行ったが、その時代はダンススタジオとヨーガ教室2か所を経営していて
すごく忙しい上、取材や講演依頼も入り初めた。また婦人公論で1年間
シリーズ「ヨーガと心理学」を連載し、物書きとしての道も拓き始め
夜のお付き合いが大変多かった。また、六本木のディスコに、ダンス
スタジオのスタッフを連れて行ったりなど、現在とはまるで「別世界の
ような生活」だった。もしも、あんな生活をずっと続けていたとしたら
私は大分以前にこの世とはさよならしたと思っている。
※聖地リシケシ アシュラムから見たガンジス河の清流
レストランで鏡を見たら、何と目じりにハッキリしたシワがあり、私は
愕然とした。まだ顔には小じわ一つなかったのに・・・。
その時感じたのは、見えないけれど皮膚の下に、ははっきりしたシワ
があるのだ、多少若く見えたとしても、私は中年のおばさんなのだと
改めて認識した。これからも今のような生活をくり返していたら、多分
老化は一気に加速すると感じ、生活を見直さなければならないと改めて
感じた。でも、私を驚かせた目じりのシワは、その日だけで消えた。
でも、それ以来夜のお付き合いはできるだけ避けるようにした。
私の夜型の生活をガラリと変えたのは、それから間もない頃、インド
の聖地リシケシの「ヨーガニケタン・アシュラム」での瞑想体験だった。
その感動体験は今でも、ありありとまざまざと覚えているが、帰国
してからはまるで人が変わったように、朝型の生活にすっかり方向転換
し周囲を驚かせた。毎朝インドで瞑想した時間5時から、呼吸法と瞑想
を1時間必ず行う習慣になった。形は隋分変わったが、それは多分40年
間以上続いている。日常の生活習慣が心身両面の健康と、見た目の
若さをキープすることは、明々白々の事実だ。
ご存知かも知れないが、アメリカのカリフォルニア大学教授「レスリー
ブレスロー博士の「7つの健康習慣」は、30年前に発表されたが、現代
にも十分通用する健康の定義だ、と私は思っているので、それをご紹介
した。ブレスローの7つの健康習慣
1)たばこを吸わない。
2)定期的に運動をする。
3)飲酒は適量を守るか、しないこと。
4)毎日7-8時間の睡眠をとる。
5)適正体重を維持する。
6)朝食を必ず食べる。
7)間食はしない。
さて、皆様方はいくつ当てはまるでしょうか?
これは日常生活の健康習慣の目安にして頂けたら、と私は思っている。
何故なら、健康も、また長生きも、毎日の生活習慣が大きな関りが
あるのですから。