☆顔について その1
シワを初めて意識してから、私は「顔の老化を防ぐ方法はないだろうか?」
と書店を歩いて探したが、でも、その時代は全くなく、ようやく見つけたの
がアメリカの俳優さん達がやっている「ロルフィング」という方法だった。
本にはその詳しいやり方は紹介されていず、教えてくれる機関をつけ
問い合わせたが、凄く高価なだけではなく、理解できないような回答
だったため、それほどまでしなくてもと止めた。でも、何もしないより
はと、マッサージなどを丁寧にやり始め、さらにエステにも頻繁に通った。
※その頃の新聞取材記事
2年ほどして、やはりアメリカから直輸入らしい「顔のトレーニング」
を指導する所を見つけた。場所は麻布、個人指導で2時間、また大変価
高価だった。やり方はとても難しく、初めて習ったときは、顔が疲れたり
痛くなったりしたが、しばらく通いそのテクニックを習得した。
私をそれらを簡単な方法に工夫し「フェイスエクササイズ」を創り
ヨーガの準備体操の中に加えて指導した。現代はあり得るがその頃
「声のトレーニング」と合わせた指導法は、多分日本では初めてでは
ないかと思う。それから、だんだん顔の老化についての、色々な方法
が出始めてきた。
※誕生日
その頃その話を編集者に話したら、「それは画期的で面白い、心理面
と合わせて本にしましょう」と「表情が変わる・心が変わる、そして
人生が変わる」という長いタイトルで出版された。
その頃から「表情筋」と言う言葉が使われ始めたが、それはだんだんに
一般に普及したのは、誰でも「若くいたい、きれいでいたい」という
証明だと思った。私は60歳代になってから、皮膚の表面からの手入れ
だけでは限界と感じ、次なる方法を模索し、それらで自分なりに工夫
しつつ、アッという間に年月は流れた。
※扶桑社 1999年6月発行