昔親しかった男性の友人達は今病気と闘っていて、大変名思いをしていてお気の毒
でならない。それに比較すると、彼らよりずっと年長の夫は認知症10年目介護度1だ。
今デイホームに毎週3回お世話になっていて、その手厚いケアのお陰もあるが
記憶こそ全然できないが、日常生活にはほとんど不自由がない優等生だ。
一番嬉しいのは、日常会話がふつうにできることで、私達夫婦は結婚歴が長いが
過去に喧嘩をしたことはない。それは夫が大らかな性格のためだと感謝しているし
友人達は夫を「ちょっと神様」と言った。
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さまざまな病気を併せ持つ夫を、私は「男性の平均寿命より10年間以上長生きし
て欲しい」、と思ったのは数年前だ。そのため、自分の知識を元に、毎日さまざまな
工夫をしているが、7月の誕生日に人を招いて、賑やかな米寿のお祝いができた。
「幸せで穏やかな気分」をキープしながら長生きをして欲しいと接していたが
気づいたら7年間はクリアーできた。私達老夫婦はインフルエンザの予防接種をしな
いで、風邪を長年ひいていない。それは多分バランスや栄養面を考えた、長年の手づくり
の食生活の影響で、多分免疫力が強いのだと思っている。また、精神状態を苛立たせない
コツを絶えず考えているも、功を奏しているようだ。
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また「感性を刺激する、心癒すもの」など、できるだけ感じるように、先月は箱根
今月は北海道へ行って、大自然を満喫できて夫は大感動してくれた。
また来月は関西方面へ1泊旅行をする予定で、自然環境、好きな音楽、落語など
心癒すもの、美しいものを求め、だんだん足が弱って来たので歩ける内にと、二人で
時折出かける。それにしても、80歳代の老夫婦が毎日晩酌できるのは、何と幸せなこと
だろう。いつまでも夫と寄り添って生きたいから、これからも自分なりに考え、工夫し
それらを実践して、夫に少しでも長生きして欲しいと願っている。