これは少女時代からのクセで、時折そんなことがあるが、何とか眠らなくては
と努力しても、色々考えて結局起きてしまう。世田谷区は福祉が良いと言われ
ているが、私は11月26日「認知症介護者のためのストレスケア講座」6回の
3回目を受けた。30日には、「フレイルを防ぐために」のお話と、高齢者の
体力測定を先日成城ホールで受け、昨日は「世田谷区認知症講演会」何と
1週間以内に3回も受講している。
世田谷区は「認知症と共に生きる希望条例」が、10月にできたそうだが、昨日
三軒茶屋で開催された「認知症になってからも希望の持てる社会へ」と言う
タイトルの医師のお話と、認知症患者で元気な方と介護をしている娘さん
お医者さんとの対談だった。その方はかなり社会的な地位が高い方だった
そうだが、自分でできることと、できないことをハッキリ認識して、一人暮
らしだがいろいろ行政のサポートを受け、感謝しつつ「現在自分の生活を
楽しんでいる」とハッキリお話していた。
私は夫が認知症ではないかと気づき、インターネットで検索し、都内に認知症
治療で有名な3病院がある事を知り、区内にある有名な「都立松沢病院」を
受診した。幸運なことにその日にMRIが受けられ、受診したその日に「アルツ
ハイマー型認知症の初期」と診断された。私はショックを受けたが、夫には
「老化が原因で誰にでも起きる病気、決して恥ずかしことではない、他人に
迷惑をかけてはいけないから、友人達にカミングアウトするように」と勧めた。
10年前にはまだ相当偏見があり、主治医の認知症専門医の先生からは
「大変勇気ある行動だ」とお褒め頂いた。
昨日の先生のお話は大変具体的で、私の10年間の介護は決して間違ってはいな
かったと確認出来て嬉しかった。「認知症の余命は5年」と言われている、私は
心理のプロとして、夫を幸せな状態で長生きして欲しいと毎日努力している。
それが実現できて、いろいろな病気を併せ持つ夫は10年経つがまだ元気で
「ありがとう」「美味しいね」「幸せ」と言ってくれる。決して楽ではない
でも、これも私の生きがいの1つで、今日もまた「認知症介護者のストレス講座」
の4回目を受講する。「そんな機会が沢山もてる世田谷区民は幸せだ」と感じ
改めて感謝できた。夫はまだ気持ちよさそうにスヤスヤ眠っている。