ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

夜中に目覚めて

2020-12-03 04:18:41 | エッセー

これは少女時代からのクセで、時折そんなことがあるが、何とか眠らなくては

と努力しても、色々考えて結局起きてしまう。世田谷区は福祉が良いと言われ

ているが、私は11月26日「認知症介護者のためのストレスケア講座」6回の

3回目を受けた。30日には、「フレイルを防ぐために」のお話と、高齢者の

体力測定を先日成城ホールで受け、昨日は「世田谷区認知症講演会」何と

1週間以内に3回も受講している。

 世田谷区は「認知症と共に生きる希望条例」が、10月にできたそうだが、昨日

三軒茶屋で開催された「認知症になってからも希望の持てる社会へ」と言う

タイトルの医師のお話と、認知症患者で元気な方と介護をしている娘さん

お医者さんとの対談だった。その方はかなり社会的な地位が高い方だった

そうだが、自分でできることと、できないことをハッキリ認識して、一人暮

らしだがいろいろ行政のサポートを受け、感謝しつつ「現在自分の生活を

楽しんでいる」とハッキリお話していた。

 私は夫が認知症ではないかと気づき、インターネットで検索し、都内に認知症

治療で有名な3病院がある事を知り、区内にある有名な「都立松沢病院」を

受診した。幸運なことにその日にMRIが受けられ、受診したその日に「アルツ

ハイマー型認知症の初期」と診断された。私はショックを受けたが、夫には

「老化が原因で誰にでも起きる病気、決して恥ずかしことではない、他人に

迷惑をかけてはいけないから、友人達にカミングアウトするように」と勧めた。

 10年前にはまだ相当偏見があり、主治医の認知症専門医の先生からは

「大変勇気ある行動だ」とお褒め頂いた。

 昨日の先生のお話は大変具体的で、私の10年間の介護は決して間違ってはいな

かったと確認出来て嬉しかった。「認知症の余命は5年」と言われている、私は

心理のプロとして、夫を幸せな状態で長生きして欲しいと毎日努力している。

 それが実現できて、いろいろな病気を併せ持つ夫は10年経つがまだ元気で

「ありがとう」「美味しいね」「幸せ」と言ってくれる。決して楽ではない

でも、これも私の生きがいの1つで、今日もまた「認知症介護者のストレス講座」

の4回目を受講する。「そんな機会が沢山もてる世田谷区民は幸せだ」と感じ

改めて感謝できた。夫はまだ気持ちよさそうにスヤスヤ眠っている。

コメント
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