瞑想に参加した4日後に、私が何年間も求めた「瞑想状態」を体感できた。
清浄なガンジス河が見えるベンチで、嬉し涙にくれたのは一生忘れることが
できない。すぐにアルナ先生にご報告したら「良かったね」と抱きしめて下
さったが、そのためか、ご高齢のため現在ご指導していない「マハラジ」に
会わせて下さった。マハラジは3階のベランダで、コーモリ傘を差して座って
いらしたが、先生が私達の事情を事前にお伝え下さったのか、とてもニコニコ
なさっていた。
アルナ先生の通訳でお話したが、冗談を交えて明るくやさしい方だと思った。
しばらくしたら突然「マントラを上げようか?」と聞かれ、3人はビックリしたが
「無論喜んでお受けいたします。大変光栄で嬉しいです」とお答えした。
すると3人それぞれに、望んだインドの神様の名前を入れた「世界でただ一つの
マントラ」を授与して下さった。初めてお会いしてマントラを頂くなんて、私達は
本当に幸せだと感謝した。後で知ったが日本のたま出版から、「魂の科学」という
タイトルの著書も出されていて、「スワミ、ヨーゲシバラナンダ師」という方だった。
それは感動というより歓喜で、瞑想体験と同じで一生忘れられない。
マントラの件はオフレコにし、仲良くなった男性達に「マハラジにお会いできた」と
話したら「もう随分ここで修行しているのに、まだ一度もお会いしていない」と大層
羨ましがられた。その後毎日ご指導を受けたり、お食事やお茶をご一緒したりしたが
アルナ先生は私をじっと見て笑いながら、「ユアー・エイジレスベービー」と、突然
おっしゃった。それは「まさに私の本質をズバリだ!」と感じ、驚くと同時にその鋭
さは凄いと思った。毎日3人でいろいろ話したが、「聖地リシケシへ来て観光をパスし
ても、ここで修行できて本当に良かった、これで私達の人生も変わったようね」と
お互いに幸福感を噛みしめ合った。まして二人は初めての訪印なのに、観光を全て諦め
たその決断は凄いと思った。いよいよ明日帰るという日に、「もう少しここに居たい」
と、思う気持ちは皆同じだった。その時頂いたマントラは、今でも私はチャクラ
マントラと共に、毎朝必ず唱えている。