ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

ヨーガと私(8)

2020-12-13 18:31:18 | エッセー

  瞑想に参加した4日後に、私が何年間も求めた「瞑想状態」を体感できた。

清浄なガンジス河が見えるベンチで、嬉し涙にくれたのは一生忘れることが

できない。すぐにアルナ先生にご報告したら「良かったね」と抱きしめて下

さったが、そのためか、ご高齢のため現在ご指導していない「マハラジ」に

会わせて下さった。マハラジは3階のベランダで、コーモリ傘を差して座って

いらしたが、先生が私達の事情を事前にお伝え下さったのか、とてもニコニコ

なさっていた。

 アルナ先生の通訳でお話したが、冗談を交えて明るくやさしい方だと思った。

しばらくしたら突然「マントラを上げようか?」と聞かれ、3人はビックリしたが

「無論喜んでお受けいたします。大変光栄で嬉しいです」とお答えした。

すると3人それぞれに、望んだインドの神様の名前を入れた「世界でただ一つの

マントラ」を授与して下さった。初めてお会いしてマントラを頂くなんて、私達は

本当に幸せだと感謝した。後で知ったが日本のたま出版から、「魂の科学」という

タイトルの著書も出されていて、「スワミ、ヨーゲシバラナンダ師」という方だった。

 それは感動というより歓喜で、瞑想体験と同じで一生忘れられない。

マントラの件はオフレコにし、仲良くなった男性達に「マハラジにお会いできた」と

話したら「もう随分ここで修行しているのに、まだ一度もお会いしていない」と大層

羨ましがられた。その後毎日ご指導を受けたり、お食事やお茶をご一緒したりしたが

アルナ先生は私をじっと見て笑いながら、「ユアー・エイジレスベービー」と、突然

おっしゃった。それは「まさに私の本質をズバリだ!」と感じ、驚くと同時にその鋭

さは凄いと思った。毎日3人でいろいろ話したが、「聖地リシケシへ来て観光をパスし

ても、ここで修行できて本当に良かった、これで私達の人生も変わったようね」と

お互いに幸福感を噛みしめ合った。まして二人は初めての訪印なのに、観光を全て諦め

たその決断は凄いと思った。いよいよ明日帰るという日に、「もう少しここに居たい」

と、思う気持ちは皆同じだった。その時頂いたマントラは、今でも私はチャクラ

マントラと共に、毎朝必ず唱えている。

 

コメント
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