月曜日は1年ぶりに認知症満11年目の夫の診察に、八幡山にある松沢病院
へ行った。1年前の夫は車椅子で往復タクシー利用の診察だったので
こんなに元気になった夫を、長年お世話になっているN先生に見て頂き
たいためもあった。予約時間は11時、京王線沿いの広大な敷地にある
病院は、院内が広くとても明るくきれいだ。また樹木や植物も大変多く
入り口にはきれいなお花がたくさん咲いていた。
空が大好きなのでとても広いのがうれしくて、あたりをゆっくり
見ながら歩くのも気分転換になるので、松沢病院がとても大好きだ。
診察時の先生はいつもやさしく夫に話しかけて下さるが、私も先生と
お話できるのがメンタリティーに役立つのか、帰りはいつも気持ちが
安定しているのを感じる。何年か前にベンチの後ろに1本だけ満開の桜
があり、そこで夫の写真を撮ったが、その日とまるで同じ満開の桜が
美しかった。帰りに同じベンチで写真を撮りながら、思わず心の中で
(あなたいつまで長生きしてね)とつぶやいた。
帰りは「経堂コルティ」で食事し二人で生ビールを飲んだが、それは長年
通院した帰りの習慣になっている。ほとんど外食をしないが、松沢病院の
帰りは食事のため新宿へ行ったり、経堂だったりするが、必ずお昼に
ビールを飲んだ。それは満11年目になり、70歳から救急車13回もお世話
になり、いろいろな病気を併せもち、二度ほど命が危ぶまれたほど
なのに、今現在はすっかり元気なので驚かれる。
高齢になると太れないそうだが、夫も私もややデブだが、その方が
良いらしい。いつまで一緒に暮らせるか分からない「できるだけ楽しく
過ごそうね」と、時々二人で話している。その日もお天気も良く
ほろ酔い気分で帰った楽しい日だった。