ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

真夜中の月

2023-03-12 09:49:16 | エッセー

 もともと睡眠の質が悪いので、私は睡眠時間を長くとるようにしている。

夫が介護ベッドを寝室から、リビングルームへ移したが、狭い家なので戸を

開けてあれば夫がみえるので、しばらく別の部屋に寝ていた。

 でも、夫は昨年4月に緊急入院し「このままの状態でいれば、多分余命2週間」

と主治医に言われたが、無事に退院してから私のベッドも夫の枕元に移した。

そのため、夫の寝息まで聞こえるが、南側に面した全面ガラス戸なので、日当たり

がとても良く、寝ていても空が見える。

昨夜もしばらくしてから、夫の寝言で目覚めた。昨日は東日本大震災の12年目の日

のため、そんな状況の映像があまりにリアルだった。それにしても、震災に合われた

大勢の方々がどんなにか恐ろしく、また辛い経験をしたのだろう。

12年過ぎても、未だそのご苦労は続いているのだと色々考えてしまった。

 それに比べて、高齢者の私達夫婦は元気で平和に暮らしているのは、何と有り難い事

だろうと思った。厚いカーテンを開けたら、空にきれいな月が光っていた。

コメント
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