ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

長い結婚生活は幸せだった

2022-05-22 19:38:05 | エッセー

 先週横須賀の友人宅へ行ったら、玄関にはスタジオにあったきれい造花が飾られて

いて、天井にはシャンデリアも付いていた。いつまで指導できる訳ではないし、指導

時間を減らしたため、生徒さんも少なくなったし、夫の介護を主にしなければならない

と、思い切ってスタジオを止めた。友人が横須賀に家を建てて引っ越したが、ほとんど

同じ時期だったので、もしもよかったらと、差し上げたが、それがそのままの状態で

残っていた。

会の後のパーティでは、足の長いグラスも出てきたが、まだそれもスタジオパーティ

用のものだった。月日の流れは早いが、そのままの形であるのは、ちょっと嬉しかった。

思えばビルの建設前から、私は夫にいろいろ注文をつけたが、二階のスタジオの

外壁にはお花を植えるプランターを3箇所つける、スタジオ内は鏡をL型の壁一面に

張る。シャンデリアは天井と、鏡の前に、レッスン中にも映像が見られるように

床に穴を空けてカメラを付け、大きなスクリーンなどつける、私の願望の全てを夫は

聞いてくれたが、3度目のスタジオは贅沢で華やかだった。

※娘が結婚するため、家族歳のお別れ旅行 蓼科

そんな夫だから、私は彼のためならどんなことでもできる、今日も髭剃り、咀嚼防止

トレーニング、全身の筋肉が落ちないため、膝が早く良くなるようにと、祈るよう気持

ちでリハビリをした。昨日から掴まり「痛い、痛い」と言いながら、トイレへ3回も行く

ほど元気になったし、お昼の五目チラシも、「美味しい」と全部食べた。

緊急搬送前に「このままでは余命2週間」と宣言された、お陰様で大分調子がよくなり

私はとても嬉しい。夫のいない10日間に比べたら、ベッドを寝室から介護ベッドの頭

の上に移したので寝たままで夫が見えるので、安心で気持ちが落ち着く。

 お互いにそう長い人生ではないので、できるだけ仲良く暮らしたいと思っている。


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