残った5名。

その中に巡礼前日の最終便で福岡から関東にやってきた2人合わせて剣道9段の強者ご夫婦がいました。


「夫の挑戦を見届けたい。私は根性なしのヘッポコだけど、やれるところまでやります。」
と本当は根性だらけなのに、謙虚な姿勢の剣道6段の妻。
「巡礼翌日に節目の50歳になります。これからを生きていくのに自分を見つめ直すいい機会だと感じてやってきました。」
夫のYさんが穏やかで優しそうな佇まいから、
覚悟を決めた意志の強い言葉がかえってきます。
そしてYさんはある方のネックレスをされました。
数年前に実施した1合目から歩く富士登山。
Yさんご夫婦は、参加者の男性Sさんと同じ剣道家ということで意気投合し、富士登山後も名入れの竹刀を送ったり九州の災害の際は支援されたりと交流が続いていました。
Sさんは、
「もう数年で定年だから、そしたら山口さんのもっと様々なイベントに参加しますよ!そして私はプラチナ・マンに変身しますから^ ^」
と語ってくれていました。
その後、一足早く地球を旅立ったために預かった愛用のネックレス。
同行二人。



ゆっくりと着実に一歩一歩前に進み、
共に励まし声を掛け合い、峠を越えました。
「集中ですよー!気を抜かずにいきましょう!ここからですよ!」
ゴツゴツした岩場も慎重に通過して、最後の34番まで残り約10メートル。
突然、大きな音を立てて40cm超の石が落ちてきました。
運がいいのか、
観音さまや仏さまに見守られているのか、
私たち御一行のちょうど真ん中、Yさんの1〜2メートル前に落ち、怪我等はありませんでした。
もし数メートル、数秒ずれていたら、、、
「生きているとは、生かされているということだよ」
おかげ様で今日も生かされて生きています。
夕食と朝食のデリバリーをして参加者を食で元気満々にしてくれた秩父・横瀬の「なないろごはん」のまるさん・よしさん、





みんなを安心・安全にサポートしながら1番から34番まで全て巡って超人の本村トレーナー、

ぴょんぴょんやってきて参加者をのびやかにサポートしてくれた秩父在住治療家兼ガイドの石崎さん、

道中見守ってくれたお寺の方々、秩父の自然や観音さまたち、
どうもありがとうございました🙏
おしまい
