「ヤバいです!!クレイジーチャレンジですよ!!」
ほとんどの方が1日の19番と半分くらいで終わりにして宿に戻り夕飯を食べ終えた頃、29番まで全て巡ってきた30歳の青年が疲労困憊ながらも何かを得られた笑顔でやってきました。
「ぼくはこれまで打ち込んできたことを諦め、次はどのように生きていこうかと迷っていました。
そんな自分にとって、お遍路さんの歩き方は人生の歩き方と同じように思えました。
最短ルートでなくても、多少道に迷っても、「到着するんだ」という気持ちを持って進めばゆっくりでも必ず到着すること。
分かれ道で進むことを迷ったときは、一旦ピンと来た方を選択して進んでみる。その道が間違っていれば引き返して、また違う道を選べばいいこと。
始まる前は「ちゃんとたどり着けるだろうか、迷わないだろうか」と不安でした。しかし、歩き始めると、その不安はいつの間にか消えていたことに気づきました。
何事も挑戦する前が一番怖く、行動を起こすことで不安は解消されていくのだと思いました。
今回は二日目で途中リタイアとなり、34番まで回りきれませんでした。しかし、そこで全て終了というわけではなく、そこがまたスタート地点となり、また別の道が続いてることに気づきました。
これらの学びは、格闘技の道が終わり、これから進むべき道に悩んでいた自分にとって貴重な学びになりました。」
室町時代や江戸時代からある(秩父札所の起源は諸説あり)巡礼路は、物見遊山の方から修験者まで様々だったそう。
数百年の時を経ても、
こうして現代の人々も巡り、
様々な学びや気付きを得ているのは、
変わらないのかもしれませんね。
そして観音様が優しく見守り続けていることも^ ^
つづく