人生修行の旅

「笑って、野垂れ死ぬ!!」
そのために、この人生をどう生きて、この命を何に使うか?人生一度きりの生き方を実験中!!

大峯奥駈道2泊3日⑦番外編〜桃源郷〜

2022年06月09日 | 挑戦
友人から紹介されたゲストハウスの人が迎えに来てくれました。

熊野本宮大社から車で20分、

道の一番奥にあるという宿の名前は、

縁ga環ゲストハウス。


熊野の山奥で自然に寄り添う暮らしをしながら、

千葉から熊野に移住したご家族が営んでいます。

「とりあえず着替えて、そしたらお風呂案内するよー。風呂が終わったら食事を出すね」

とフランクに案内してくれるのが一家の長である内山さん。

お風呂は外にある五右衛門風呂!!




そして夕食は、内山さんの畑で採れた野菜と生地にもこだわった自家製ピザとカレーライス。





真心込めて作られた優しい食べ物が細胞に広がっていきます。

内山さんや子ども達も時々食堂に現れては、

無邪気にはしゃいでくれます。

内山さん、宇原さん、私と40代のおっさん3人で、飲みながら寛ぎのひと時を過ごしました。

翌朝、ニワトリの声で目覚めると、
朝陽が眩しく照らしてくれます。




敷地内でヤギやニワトリを飼い、
美味しい沢の水を引き、
庭にあるマルベリーを採っては、
朝食のデザートへ。

















庭では手作りのブランコに乗り、
自由に遊びまわる子ども達。




友人が、
「あそこは桃源郷ですよ!!」
と言っていた意味がよく分かりました^ ^

内山さんに縁ga環ゲストハウスの名前を尋ねると、

「人間、みんな兄弟だよね。それぞれ価値観は違ってても最後は同じだよ。結局は、ご縁が繋がって環になっていくよね。」

と話してくれました。

熊野本宮大社から約20分の

道の一番奥にある縁ga環ゲストハウスは、

最幸に素晴らしい場所でした^ ^

内山さん一家、

紹介してくれたファイヤーマン、

ありがゴールド!!

大峯奥駈道編 おしまい





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大峯奥駈道2泊3日⑥〜修行の終焉〜

2022年06月09日 | 挑戦
玉置神社からの奥駈道。

日本酒の四合瓶が落ちている。

拾いたいけど、

これ以上荷物はザックに入らないけど、

えーーーい、拾っちゃえ!

「月山」という名前の日本酒だった。

急登りが最後と予想する大森山を上っていると、不思議な感覚になる。

私を囲むように同じ"匂い"のする数名の方たちが歩いていて、

「待ってたよ」

と言われる。

どうやら幻覚や幻聴が始まってしまったようだけど、

このままにしていたい。

きつくてしんどくても足が動き続けてくれる。

ありがとう身体。

2日目に痛めた左手首の痛みも不思議と消えている。

さっきまでペットボトルを開けるのも痛かったのに。






1300年前に役行者という超人が切り開いた奥駈道という修験道。

そこは来る者拒まず、
誰でも受け入れてくれる。

ただし、おろそかにしてはならない本義があるという。

「本来、修験道というのは山に分け入って、そして山の霊験霊気を頂いて、いろんな力、パワーを頂いて、人々をお救いするというのが本義なんです。」引用 熊野修験「奥駈け」同行記 高木亮英さんの言葉

道中、靡(なびき)と呼ばれる霊地(江戸時代以前は距離の役割を果たしていという説もある)がいたるところ(75ヶ所)にあり、どんなに急いでいても、疲れていても、宇原さんも私も立ちどまり手を合わせていた。




熊野本宮まで9kmちょっとの標識を最後に、距離の表示がなくなった。

大峯奥駈道の後半の道は、ネットなどにはほとんど情報がなかった。

もう下りだけと思っていた私たちの予想を覆し、

ロープを使っての急坂、

繰り返されるアップダウン。








日本古来から続く修行の道が楽なわけがない。

そんな道を今歩けていることに感無量な気持ちになる。

最後の力を振り絞り、






上り下りを繰り返し、

予定より2時間ほど遅れて18時20分に熊野川に到着。

短パンとサンダルに履き替えて川を渡り、

熊野本宮大社に無事に辿り着きました。








自信を持って言えることは、
自分の力では大峯奥駈道は踏破できなかった。

明らかに力不足だった。

ただ、それでも様々な力と導きと助けによって踏破ができた。

宇原さんとの出逢いと同行、
(タイム等、大峯奥駈道を今後の参考にしたい方はhttps://yamap.com/activities/17717947をご覧ください。宇原さんが書いてくれています)
鈴の音を鳴らしてくれた方、
奥駈道を整備、避難小屋の管理をされている新宮山彦グループやボランティアの方々、
3日間の好天、草木、動物、
快く送り出してくれた家族、
今回の大峯奥駈道の挑戦に色々と支援・応援してくださった方々、
奥駈道を切り開いた役行者、また道を紡いできた修験者、行者、登山者の方々、

たくさんの方々のおかげ様です。

本当にありがとうございました🙏

報恩感謝

こうして貴重な体験をさせてもらった恩を

周囲にも紡いでいきたいと思います。

1人でも多くの方が

いい人生だなと思えるような体験創出や

元気に笑顔で毎日を過ごせるための健康サポートを

していこうという気持ちが深まりました。

いいタイミングで挑戦できました。

まだまだ道は続きますが、

何かでご縁があった際にはどうぞ宜しくお願いします!

長文お読みいただきありがとうございました。
暇つぶしになったならば幸いです^ ^

2022年6月1日〜3日
大峯奥駈道2泊3日の記録 おしまい

PS 最後に番外編がもう一つあります^ ^
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大峯奥駈道2泊3日⑤〜同行二人〜

2022年06月09日 | 挑戦
「よければ2泊3日で一緒に大峯奥駈道を踏破しませんか?」

思い切って宇原さんに提案してみた。

「それ、私も思いました。人生でこんなに一生懸命になって何かを成し遂げようとするのは初かもしれません。山口さんと出逢ったのも何かの縁で、お導きだと思うようになりました。一緒に目指しましょう!」

「明日は夕方くらいには熊野本宮に着きますよ!宿は予約してあります。人数の変更とかもきっとなんとかなりますよ!ご縁に感謝して、流れに身を任せていきましょう!」

4時間先にある行仙の山小屋を変更して、1時間先にある平治の山小屋へ向かう。










18時頃、誰もいない小屋に入り、

志納金2000円を箱に入れて休ませていただく。

「アテテッ、アテテッ、明日また歩けるようになるために、最大限の回復を図りましょう。アテテッ。」

2人で食料を出し合い、

明日食べる分を残し、

あとは食べてしまおうという調理をし、

超回復のために特殊配合したサプリも残り6セットも3セットずつ分けあった。










宇原さんのダメージの残る脚をケアし、回復するように緩めた。

今日の様子から明日のコースタイムと自分たちの能力を客観的に分析して、1時半に起床して2時半に出発。






暗い登山道は私が先頭で直感でどんどん進む。約4時間の睡眠とたくさん食べたことで、驚くほど身体も回復している。

道に悩むとすぐに宇原さんに伝え、すぐさまスマホで位置を確認して方向を指し示し、私が踏み跡や目印を見つけるという分担作業で、暗闇の中、コースタイムを大幅に短縮している。

4時30分過ぎに行仙の山小屋に着くと3名の登山者がいた。








「こんな朝早くにやって来るなんて!何日で奥駈道をしようとしているの?」

「2泊3日です」

「それはスーパーマンみたいなことしているね」

目を見開いて驚いた後に、優しく見守るような眼差しになる年配の登山者たち。

「やりたくてもやれない事をあなたはやってるんだから、私たちの分も背負ってね」

と言って送り出した方々のまなざしと重なってくる。

傘捨山を登り、垂直の上り下りが続く一番の難所、槍ヶ岳と地蔵岳が続く。
















急がず慌てずに本日一番の集中をする。

今は鎖があるからまだいいけど、
昔は鎖などなかったことを想像してみる。

修験者とは何者なのだろう。

下りは宇原さんが速く、先行して導いてくれる。

上りは私が前に出て淡々と上っていく。

交互に先頭を代わることでエネルギーを温存しながら進むことができる。

仕事以外で誰かと山に上ることはあまりなかったけど、こんなにも能力が引き出されるとは思いもしなかった。

午前11時近くに予定通り玉置山と玉置神社に到着した。




















最後の長めの休憩で食料をほぼ食べ終えて、水を2リットル汲んだ。

ここからは比較的下山が続くはずである。

熊野本宮大社までは約15km。

ゴールが見えてきた!

つづく


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大峯奥駈道2泊3日④〜覚悟の道〜

2022年06月09日 | 挑戦
2時50分に起きて、3時30分に出発。

まだ暗い中を全身の力を抜いて、楽に楽に歩いていく。

こうすればスピードは出ないが、

体力の消耗は抑えられて、

水分補給も最小限で済む。

「1週間前にこの山(弥山)へは登りました。運良く山頂の山小屋が営業していれば、水を購入できますし、営業してなくても雨水をためたタンクに水が大量に入っています。」

生の情報は本当に有り難い。

コースタイム4時間を3時間かけて登り、山頂の山小屋に着くとボイラーの音がする。

「どうやら営業しているようです」

「助かりました!!」

水2リットルとコーラ500mlを購入して、

その場で1リットル近く飲むと、

復活!!!!

「よーーーし、行きましょう!!!」













約20分ほどして近畿最高峰の八経ヶ岳(1914m)に到着すると、宇原さんが足を気にしていることに気付く。

「以前に腸脛靭帯炎になり、今ちょっとうずいているんです」

「よければ脚をケアさせてください!命の水の僅かばかりの御礼です。」

痛めている箇所から原因と思われる筋肉をケアして、テーピングを施し、歩き方のアドバイスをすると、

「うずきがなくなりました!これなら大丈夫です!!!」

と宇原さんも復活!!

報恩感謝

八経ヶ岳から3時間かけて、

ロープを使った急登りを繰り返して辿り着いたのは釈迦ヶ岳。

山頂には、日帰りの登山者が多数いる。










「裏から来られたということは奥駈道ですか?」

表の穏やかな道から上がってきた年配の登山者たちが聞いてくる。

「そうです!私は3泊4日、彼は2泊3日で踏破しようと挑んでます。」

周りにいる方々も聞く耳を立てて、

笑顔で見つめてくる。

地元の登山者にとって、

その困難さを十分に理解しているがゆえに、

大峯奥駈道に挑んでいるということだけで、

畏敬の念を抱くようだ。

「釈迦ヶ岳のちょっと下るとかくし水と呼ばれる場所があります。そこで補給して、休憩しましょう」

豊富な水量のため水をたくさん飲み、

2リットルほど補給していると、

そこでも登山者たちが話しかけてきてくれる。

みんないつかはやりたいとは思っていても、

実際には足を踏み出すことは難しい。

そこから30分ほど進むと、

「大峯奥駈道の前半部分終了です。ここからは未知のエリアです。実を言うと、腸脛靭帯炎のうずきで、途中で引き返せる最後が釈迦ヶ岳で終わりにしようと思ってました。ここからは電波も入らず、エスケープルートもない、覚悟のある人しか行かない道です。」

「だから人が誰もいないんですね!覚悟がなかったら、埼玉からわざわざ来ませんよ!行きましょう!」










人のいる気配もなく、
人が歩いた痕跡も少ない道。

天狗岳、奥守岳、地蔵岳、般若岳、涅槃岳、証誠無漏岳、阿須迦利岳...

これでもかというほど繰り返されるアップダウンに、

約17kgのザックを背負って13時間以上歩き続けた身体と心はクタクタになっていた。

時刻は17時。

そろそろ宇原さんの宿泊予定地である山小屋、持経の宿が近づいてくる。

私の予定地はそこからコースタイム4時間先の行仙の宿である。

果たして無事に辿り着けるのだろうか。

つづく
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大峯奥駈道2泊3日③〜命の水〜

2022年06月09日 | 挑戦
「足を踏み外したら、さようならー♫」とすっかり暗くなった道をヘッドランプの明かりを頼りに歩く。

壊れかけた梯子や崩落した道を集中して通り、19時45分に行者還避難小屋に到着。




避難小屋の前に明かりがあり、人がいる!

「こんばんはー。生きている人間です。」

「こんな時間に来られるなんてびっくりしました!」

「途中、サングラスを落としましたか?」

「そうなんですよ。気付かないうちに落としてしまって。」

ザックからサングラスを出すと、

大喜びをしてくれる。

とにかく急いで水の確保をしたかったので、

「すみません、水場はどこにありますか?」

「それが色々と探したのですが、ないんです。ここ数日の好天で枯れてしまったようです。小屋の中の雨水を溜めているタンクなども確認しましたが、ありませんでした、、、」

「本当ですか!?ネットの情報では、水があると書いてあったのですが、、、」

とりあえず避難小屋に入り、
衣類を替えてこれからどうしようか思案する。

水の残りは緊急脱出用の500mlのみ。

全速力でここまでやってきたために1リットルは一気に飲める状態である。

引き返すか、どこかへエスケープするか。。。

「よければ水、いりませんか?」

「いえいえ、ここでは命の水ですからもらえませんよ」

「私はまだ水に余力がありますから、サングラスの御礼をさせてください!!」

ありがたい申し出を受けて、300mlを分けていただいた。

その水でアルファ米のご飯と焼きビーフンを食べ、超回復用に特別調合したサプリを飲むことができた。

落ち着いて自己紹介をすると、

水を分けてくれたのは、地元在住で44歳の会社員の宇原さん。

週に1度は登山をして、この辺りの地理にもあかるい。2児の父でもあった。

今回は3泊4日か4泊5日を目安に大峯奥駈道に挑戦をしているとのこと。

「ここまでどのくらいかかりましたか?」

「ちょうど11時間です」

「私もちょうど11時間です」

私は2泊3日の行程であったが、

スピードが同じそうなので、

よければ行ける場所まで一緒に行きましょう

という話になり眠りについた。




もしここで水が手に入らなかったらどうしただろうか?

"ある"はずの水がなく、

1人でパニックになっていたかもしれない。

いずれにしても山深い場所で人と出会い、

水を分けてもらえ、

まだ先に進めるチャンスが生まれた。

ずっと助けられている。人生と同じだな。。。

クタクタですぐに眠れるかと思いきや、

脳が興奮状態で全く眠れずに、

身体も水を欲していて全然眠れない。

14歳から24歳まで柔道で減量をしていたので、飢えには比較的慣れている。

久々の感覚に懐かしさを味わいながらも、

いつの間にか弱くなってしまっている自分に活を入れるため必殺技「辛抱・我慢」を唱えるが、

余計に眠れなくなる。

こんな時は羊ならぬゴールド・マンを数えよう、

「ゴールド・マンが1匹、2匹、3匹、、、」

つづく
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大峯奥駈道2泊3日②〜鈴の音〜

2022年06月09日 | 挑戦
自分の思い違いによる道迷いに反省し、

日が暮れないうちに行者還避難小屋まで進むためにスピードアップ。
















呼吸が苦しくなり、

なんでこんなことやっているんだろう

という思考が入り出すといい事を思いつく。

「そうだ!うけたもうゲームをしよう!」

山岳修行の中には、道中何かあっても

「うけたもう」と言うのがあるらしい。

私の中にある様々な感情(苦しい、きつい、しんどいなど)を言葉にして口に出し、

一つ吐き出したら、

「うけたもうー」と自分で言い返す。

ずっと続けていると、

滑稽に思えてきて山の中で1人で笑っていた。

道に新品に近いサングラスが落ちていた。

普段山を歩く際にゴミはなるべく拾い、落とし物は踏まれないよう目につく場所に置くようにしている。

「サングラスを拾って持って行きなさい」

どこからか声がしたので、

ザック上部の隙間に割れないように入れた。

宿坊がある山上ヶ岳という場所があり、

由緒ある大峯山寺で本当はのんびりしたいけれど、

すぐに通過し下っていく。










持っていた2リットルの水も尽きかけた頃に小笹ノ宿という無人の山小屋に到着。ここは道の横に水場があり、そこで水を補給できる。(通常は登山道からやや離れた場所に水場がある)




大峯奥駈道が難所と言われるのは、道の険しさや長さもあるが、水分補給の難しさもある。

たっぷり飲んで、次の水場がある行者還避難小屋まで2リットルを汲んだ。

阿弥陀の森を抜け、明王ヶ岳、小普賢岳、大普賢岳と続く奥深い山を16時から18時くらいに通過しようとしていると、

前の山から

「アグォッー、アグォッー、アグォッー」

と低く唸るような初めて聴く声が聞こえてくる。

全身に緊張感が走り、警戒するて

そうすると後ろから鈴の音が聴こえてきた。
誰かやってきたようだ。

心強い!!

私も今までは風や鳥、葉などの自然の音を感じて登山したいためにザックにしまっていた鈴をつけた。

「チリンッチリンッ」と2つの鈴が山に鳴り響き、唸り声は消えていった。

それにしてもこの時間に歩いていて、 

私に追いついてくるとは、

相当な方だなと後ろを振り返ると誰もおらず、

鈴の音も消えていた。

夕陽を見ながら、丁重に御礼をした。










18時を過ぎて、残りコースタイム2時間40分。

はたして道が見えているうちに避難小屋に辿り着けるのだろうか。

つづく
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大峯奥駈道2泊3日①〜道迷い〜

2022年06月09日 | 挑戦
東京から夜行バスで奈良の大和八木に行き、そこから電車で約1時間。




8時8分に大峯奥駈道のスタート地点になる吉野駅に到着。

まずはのんびりと朝ご飯とトイレに行き、身支度を整えて、8時45分に出発しました。




スタート地点から約5kmくらいは、お店等が並ぶアスファルトの参道を通ります。横にはお寺や神社があり、通るたびにお賽銭を持ってプチ観光。










明らかに時間を使い過ぎて、後々大変になるのはいつものことでドンマイ、自分!










修行の門というのがあり、そこでようやくスイッチが入りました。




登山道に入って数十分、10日かけて高野山、熊野本宮、吉野と歩いてきた方と遭遇。齢は60半ばで、ほとんど人は歩いていないようである。

次は約20kgのザックを担いだ50代の男性が、
「甘かったです。初日の夜で心が折れて、一泊して諦めて戻ってきました。」と話してくれる。

一体これから先、どんな事が待っているのだろうか?

スピードが上がり、この先を計算するとなんとか19時ちょいには初日の避難小屋に辿り着けそうである。










このまま行こう!と思った下り坂の先に道が見えて車が通った気がした。

えっ、こんな場所に車が通れるような道はない!と思い込み、別の道があるはずだとルートを外れて彷徨ってしまう。
落ち着け、落ち着けと水を飲み、地図とスマホで位置を再確認するとどうやら先ほどの道が適切な道。

実際に下ってみると、公道などはなく、もちろん車もなかった。

私の思い込み、信じ込みが引き起こしたミスだった。

もしかしたら、この世での様々なことも、ほとんどが思い込み、信じ込みで、それが適切なものであればいいけれど、間違った方向にいくと苦しんでしまうのかもしれない。

山は曼荼羅。

たくさんの教えが溢れている。

精神的なエネルギーと体力を大幅に使ってしまった事に反省するが、道迷い(以下、ロスト)がまだ体力のある序盤に起きてくれたので、気が引き締まりラッキーだと思おう。

つづく。
(暇つぶしにどうぞ♪)
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