人生修行の旅

「笑って、野垂れ死ぬ!!」
そのために、この人生をどう生きて、この命を何に使うか?人生一度きりの生き方を実験中!!

"私"のビジョンクエスト体験記②〜選ばれた青年〜

2023年05月18日 | イベント
『ビジョンクエストとは、ひとりで山の山頂や奥深い原生林に向かい、3畳ほどのスペースを作って結界を張り、その中で眠らず、断食をしながら4日間過ごします。たったひとり、飲まず食わずの極限状態で自然に打ち込むことで、精霊からのメッセージを感じることができ、それは、人生の目的や部族内での自分の役割などの、現世の自分の使命を見つけることに役立つとされています。』
ネイティブアメリカンの成人式より引用

今回は24時間の特別ショートバージョン。

他の参加者の位置を確認して、向かったのは先祖から引き継いだ未開の山の北側エリア。

棘のある木が群生する場所を何となく決めて、生えている木を柱にして麻紐で四角になるように囲むとちょうどぴったりになりました。

マットを敷いて座ると「ブーンッブーンッ」と大きなスズメバチがやってきました。ちょっと怖いなと思いましたが、結界の周りを飛ぶだけで決して中には入ってきませんでした。

マットに横たわり葉っぱを見ていると「ブンブンブン」とハエたちがやってきました。ちょっと静かにしてくれよと思いましたが、まとまりついて寝させてくれませんでした。

うつらうつらしていると、「パキッパキッ」と何者かが木の枝を踏みながらやってきました。北側にある谷を恐る恐る見ると、大きなイノシシが歩いていて、私の存在を確認すると、踵を返して深い山の中へ戻っていきました。

現代社会の俗にまみれた"私"は、まだこの自然の中では溶け込んでおらず、気配を感じた山の番人たちが偵察にきたようでした。

「こんな状態では"ビジョン"はやってこないな。」と早々に今日は諦めて座っていると、

「自分と向き合う時には、"問い"が大切なんだ!!」

一緒に参加した10年来の友人である草刈さんが道中の車内で言っていたのを思い出しました。

彼はコーチやカウンセラーをサポートする先生になっています。

10年以上前から知っていますが、紆余曲折を経て、今の仕事に辿り着いた草刈さんの言葉には重みと深みがありました。

車を運転してくれたのは、昨年末から私のイベントを手伝ってくれている20代の青年、小出さん。

ビジョンクエスト前日に小出さんへ「私以外にもう1人草刈さんという方も乗せてもらっていいかな?」とHPと共に伝えると、

「えっ、草刈さん知ってます!!自分が7年前、日本を旅した時に京都のうどん屋で隣で一緒に食べてた方です!!」

人生の分岐点になったという旅で出会った方と、何かの縁で再会するという偶然という必然。

空白の時間が埋まり、うどん屋さんの続きが始まりました。道中の車内は草刈さんが小出さんに様々な話しをして、これは有料のコーチングセミナーだなと私は頷きながら話をメモしていました。









様々なイベント関連の仕事をしていると、面白いことに毎回1人くらいは何か劇的に変化したり、覚醒したりする人がいます。

今回それに選ばれたのは小出さんだなと思いました。

たった1人でも、その人にとってかけがえのない時間になるならば、私には精霊やビジョンは仮にやってこなくてもいいかな、誰にでも精霊がやってきていたら、きっと精霊さんも疲れちゃうだろうから、そんな心持ちでいると、いつの間にあたりは一つずつ一つずつ明るさが萎んでいくように暗くなっていきました。

暗闇の時間の始まりです。

つづく
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"私"のビジョンクエスト体験記①〜一万年前から続く教え〜

2023年05月18日 | イベント
ビジョンクエスト

それは一体何なのか?

ただ山の中に入り、誰もいない場所で飲まず食わずで過ごすという事は何となく分かっていました。

講師(6年かけて着物で世界2周した男 伊藤研人さん)にあれこれ質問するのもなんか違うなと感じて、自分が最低限24時間過ごせる用意と他の参加者が何かあった際に対応できる物は用意しました。

集合場所に着くとブルーシートはいりますか聞かれました誰もいらないようで皆さんそれ相応の覚悟と用意を考えて持ってきたようです。(本場では何も聞かれないようです。)




参加者が全員集まった事を確認すると、
火の周りに案内され、ファイヤーサークルの儀が始まりました。






火の前では心からの言葉が紡がれるどんな事も寛大に受け止める研人さんと参加者の方々。




参加者の方々は20代から70代。

コーチやカウンセラーをサポートするコーチ、
街を綺麗にする会社の社長、
想いのこもった商品を人々に届ける行商の代表、

皆さんそれぞれが会社の社長や法人の代表を務め、自分の役割は何か?これからどう貢献していきたいか?など今回色々と思うところがありこのプログラムに真摯に自分と向き合いたいと参加しているようでした。

1人約10〜12m程の結界を張るための麻紐をいただき、セージの煙で清め(後ほど驚くべき効果を発揮)、インディアンの歴史や哲学、歌などを研人さんから聞きました。

一万年前から伝わってきたとされる様々な教え。

時が流れても変わらない本当に大切なこと。

そんなことを聞いて身体の中にストンッと落ちて、呼吸が深くなっていきます。

最後に煙草を大地に捧げ、ファイヤーサークルでの儀式を終えると約1時間弱かけて道なき道を通り山に向かいます。














山の中では周りの方が誰も見えない場所を選び、そこで飲まず食わずで約24時間を過ごすプログラムがスタートしました。

つづく
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