
電気もガスも水道も道もない山に入りました。

深夜に居合わせた人々と通常であれば約20分で行ける鉄塔まで行こうとなり、
せっかくだから地図もコンパスも持たず、山にある僅かな目印と自分たちの野性の勘を頼りにしながら向かいました。
山の近くに住む自然に還った生活をしている青年はなんと裸足!!

「この方が集中力が増すし、慣れてるんで^ ^」
人間も鍛えていけば、こうなれるのか?
鍛えるではなく、野性に戻るとはこういう事なのか?
考えれば、靴を履いている動物や昆虫は見かけない。
ちょっと調べると1901年に屋外での裸足禁止令が出されているから、つい120年前は裸足の方がたくさんいたと推測。
余談ですが、西洋文化を知り靴を履くようになった頃に、靴を履くのが文明、裸や裸足は未開、野蛮といった二項対立的な捉え方との出会いがあったそう。歴史も自分で調べると興味深い。

そして幸運にも道が分からなくなり、
「これが未開の山の醍醐味だよ!」
「夏だし最低限の水はあるから、まあ朝になれば大丈夫!」
こんな経験はなかなかできないと居合わせたメンバー誰もがすごく前向きに迷子を楽しんでいる様子。
1人だとパニックになったり、恐怖心が出てくるけど、幾たびの試練を乗り越えてきた方々がいると安心します。
薮を漕ぎ、
倒木を跨ぎ、
約1時間ほどで鉄塔へ着きゴール!!
道のない山に夜に手ぶらで入ると迷子になることが分かりました。

便利な生活に慣れ眠ってしまった野性の力はまだまだ伸びしろがたくさんありそうです。
つづく