世界で初めてエベレストに登った女性・田部井淳子さんが亡くなって、はや6年になります。初回はZARDの坂井泉水さんを取り上げていたNHKの『ヒロイン誕生!』(月曜深夜)で、田部井淳子さんをやってました。
この偉業の詳細は、彼女の『エベレスト・ママさん』や北村節子『ピッケルと口紅』で知っていましたが、番組もまあそれなりに面白かった。
化粧気ない山女の集まりに、目元バッチリ画いてミニスカで現れ、田部井さんから「コヤツ、ナニモノ?」と言われた北村節子さん(田部井さんの生涯の山友)が、普通のお婆ちゃんで登場していたのも私としては高評価(笑)
半世紀前、エベレストなどのヒマラヤの高峰に登るのは国家的事業で億の単位のお金が必要と言われた当時、その半分ほどの資金しかなくケチケチ登山隊だった女子登攀クラブ。
25分という時間的制約あるから仕方ないのでしょうが、番組がひたすら男社会に立ち向かってエベレストに登った幼い子持ち女性(田部井さん)というまとめ方は、ちょっとどうかと思いました。
登山はしょせん遊びでしょう、それもお金がかかる遊び。ご関心ある向きは、上記の著作のどちらかご覧ください。子持ち女性のエベレスト挑戦に冷たい日本社会の反応はたしかにそのとおりですが、お2人の本からは、隊長のレアなキャラクターも、田部井さんたちの困難の一因だったように思われます。
また各自100万円以上の自己負担までした貧乏登山隊でしたが、北村さんが記者だった読売新聞社が1,500万円出してくれました。それが番組では「某大手新聞社」となっていて、何で?
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