国も地方自治体もさまざまな情報を保有しています。当たり前ですが、そうした情報は税金を使って集めたり作成したものだから、国民や住民のもので請求されたら公開しなきゃならないというのが情報公開制度です。
情報公開制度では地方が先鞭をつけました。長洲知事率いる神奈川県などが先頭ランナーだったと言って差し支えないでしょう。40年以上前に、情報公開制度の第一人者を師匠として研究生活を送っていたので、私も半強 . . . 本文を読む
今回の裁判傍聴は浜松に。静岡地裁浜松支部は28年ぶりです。場所が変わって真新しい建物でした。まず覚醒剤使用事件の冒頭手続です。私の読みでは判決の前まで進み、学生の理解という点でgoodと考えていたら、罪状認否までで後は次回公判と。たった5分で終わり(゚-゚)仕方ないので、隣の法廷の裁判員裁判に。重苦しい事件でした。一昨年春、浜松で家庭内のトラブルから、若者が祖父母と兄、合わせて3人を殺した事件。こ . . . 本文を読む
袴田事件は予想どおり無罪判決に。昨日、静岡市で県弁護士会主催の報告会があったようです。
いつもの姉・秀子さんだけでなく、この日は袴田さん本人が現れて「無罪勝利が完全に実りました」「ありがとうございました」(/・ω・)/
これも良かったですが、長年ご苦労されてきた小川弁護士が、袴田さんは分かっていてくれたんだ!と感涙にむせんでいました。小川さんは結構熱い人とは知っていたつもりですが、 . . . 本文を読む
憲法28条は、公務員も含めて労働基本権を保障しています。労働基本権のひとつが争議権、分かりやすく言えばストライキ権です。
賃金引き上げなどの団体交渉で埒が明かないときは、みんなで仕事を休んで使用者に圧力をかける。ストライキは使用者には迷惑この上ないですが、スト参加者を処分したり、労働組合に損害賠償請求なんてできない。ましてや処罰なんてありえない。高校の現代社会か政治経済で勉強したと思います。
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今日の「虎に翼」、轟やよねの努力が実って、20年以上前の合憲判断が変更され、尊属殺人重罰規定は違憲と判断されました。ドラマではハッピーエンドという描かれ方でしたが、どうなんでしょう? よねさんなら「相変わらずクソだな」くらい言うかと期待していましたが……
この違憲判断で最高裁は真っ二つに割れました。桂場さんなど多数派8裁判官は、尊属殺人を重く処罰すること自体は正当とみ . . . 本文を読む
その人、誰?が多くの方の反応ではないでしょうか。人気の朝ドラ「虎に翼」での重要人物・桂場さんのモデルです。
わが業界で石田長官をよく言う人はいないと思います。一言でいうなら、司法反動の牽引役!
公務員は、どんな仕事だろうが、1分でもストライキしちゃいけないことになっています。民間企業と似たような仕事をしている公務員でも絶対ダメっておかしくない⁉️というのが、石田長官就任のころの最高裁判例で . . . 本文を読む
「虎に翼」3日は尊属殺人重罰規定合憲判決でしたね。この規定が死んでからほぼ半世紀、多くの人にとってはそんなものあったんだ⁉でしょうが、業界では有名なネタでした(試験でも頻出?、笑)
今世紀初めに改正されるまで殺人罪の刑罰は懲役3年~死刑でした(刑法199条、現在は懲役5年~)。同じ人殺しでもずいぶんと幅があります。ところが自分や配偶者の直系尊属(父母・祖父母など)を殺すと無期懲役か死刑に(刑法2 . . . 本文を読む
放送大学の学生4人と裁判傍聴しました。たぶん20年ぶり近く。以前は静岡地裁(本庁)でしたが、今回は学生の便宜を考えて地裁沼津支部に。軽い気持ちで行ったのですが、なかなか重い内容(>_<)1件目は詐欺事件の論告・求刑。爽やかな感じの若者が一人だけ法廷にいるので、裁判所の事務官かと思ったら、特殊詐欺の受け子(@_@)高齢者から多額の現金を受け取ったとして、懲役3年を求刑されてました。弁護側 . . . 本文を読む
入院していると、よほど暇なんだねと言われそうですが(そのとおりです、笑)通園バスを運転していたのに、園児の確認を怠り死亡させた元園長が責任を問われるのは当然です。違和感あるのは、登園しない園児の欠席を保護者に確認しなかった元担任女性も同様の罪に問われていること。
たしかに彼女が保護者に電話などすれば、園児が死なずにすんだ可能性は結構高いでしょう。でも普通は、欠席の確認を怠っても園児は死にません。 . . . 本文を読む
といっても春闘の話ではありません。ここでも何回か取り上げた同性婚訴訟。初めて控訴審(高裁)の判決があって、期待どおりの違憲判決。ここまでは予想の範囲と思いますが……
裁判所としては初めて、憲法24条1項にも違反すると判断しました。24条1項は、婚姻は「両性」の合意に基づくとか「夫婦」は平等など、結婚が異性間であることを前提としているように読めるので、これまでは、同性婚 . . . 本文を読む