槍ヶ岳チャレンジの記

妻からも「きついよ」と教えられた合戦尾根から登り始めました。たしかに楽ではありませんがよく整備された道で約30分おきに「どうぞお休み下さい」という感じでベンチが置かれていてさほどのことはありません。
ところが同行のＴ君が……。リサーチ怠った私が悪いのですが、自信ありげなこと言っていたし、ウチの生意気娘より遅いとは「想定外」(苦笑)
普通４時間半のところを７時間かかって燕山荘にたどり着きました。絶景です。槍や裏銀座の山々が大きく見えます。山荘の周辺はコマクサがきれいで海のようです。よほど丹誠込めて手入れしているのでしょう。
雲が完全に切れた夕暮れや朝は、北アルプスだけでなく、日本中の山が見えました。燕山荘も素晴らしい。食事・便所・寝具・接客などどれも感心しました。また、コマクサの育成や登山道の整備にも力を注いでいるようです。
さて、Ｔ君には槍は無理と判断し、翌日は大天井岳まで往復しました。大天井岳は 2,922mもあるのに比較的地味な山です。でも、槍や穂高連峰の展望が見事で登って良かったと思いました。
結局、下界は酷暑だった２日間に、燕岳と大天井岳の２山に終わりましたが、天気に恵まれたし、コマクサが素晴らしかったし、まあ満足の山旅でしょうか。超スローペースのおかげで全く疲れませんでしたし。
アルプス初心者を槍に連れていこうとした私がバカだったということでしょう。でも、30年近く前にアルプス初心者の妻と女友だちは難なく歩いていたし、まさか生意気娘より遅いなんて。冷静に考えれば、余計なお肉の付いたおじさんより子どもが速いのは当然か(笑)