昨晩10時間以上かけて中継されたフジテレビの会見。あまりの長さに、私は視聴を早々に切り上げて寝たけど、最初の数時間は何を言うのかと、用事をしながらも観ていた。
しかし、前回と変わらず港社長は「女性のメンタルを優先し、コンプライアンス推進室に話しを上げなかったし、番組打ち切りもしなかった」と繰り返すばかり。コンプライアンス推進室長は、昨年12月週刊誌記者から取材を受けて初めて知ったという。そう話す遠藤副会長は(遠藤周作さんの息子さんらしい)実際そうだったと思う。なのに彼は今朝、辞任の意向を固めたという。彼が辞任するなら、同じくこの件を共有してなかったから責任がないと説明のあった日枝相談役が辞めないのは本当におかしい。
もし被害が性的なものであるなら、相手が自社で仕事をしているのを見る方が嫌だろうと思うのが普通だが、港社長らにその辺の想像力が欠けていたとは思えず。優先したのは「視聴率」だったから、そのままなかったことにしたのではと、誰もがそういう印象を持ったと思う。苦しい言い逃れに終始した会見に費やしたこの長い時間は、本当に無駄だった気がする。
他局はこの報道の中で、日枝氏と安倍晋三氏との深いつながりについて報じていた。やはり私たちがフジテレビに感じていた「あまりに政権寄りの発言や伝え方持ち上げ方」への違和感は、それ故だったのだと思った。これにも通じる話かもしれないが、昨年末に毎日放送が「テレビ報道70年 8つの禁断ニュース」という6時間ほどの長尺特番を放送し、この中で、過去にも報道に対する政権の圧力などがあったことを伝えていた。
よくこんな思い切った番組を作ったなぁと思ったけれど、恐らく近年「メディアが伝えない」などというネット民の言説に対するテレビ局なりの危機感とか反省、この先の方針への意思表示なのだろうと思った。 この件はあまりにも闇が深く、ちょっとすぐには書けないので次回また☆