森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

二つの実話映画

2018-07-08 | 映画ドラマ
大雨もようやく小康状態になった昨日、浸水したという職場に恐る恐る出勤した。
出勤途中、側溝のフタの「穴という穴」全てに木の枝や葉っぱやゴミが詰まり、建物のドアの下
の部分には泥やゴミが貼りついているのを観て、こんな所にまで水が押し寄せたことが判った。
が、意外にも職場は目の前の冠水した道路と駐車場との僅かな段差のお陰で、あの台風の時のような
水浸しは免れていた。でも駐車場では、業者が泥やゴミを掃除していた。

普通ならこれが大きなニュースになるくらいなのに、被害の範囲があまりにも広すぎて、報道は今
もより大きな被害に集中している。

被害は高知や愛媛など広い範囲に拡大し、九州でも鹿児島・熊本などまだまだ降り止む様子がなく
不安な時間を過ごしている大勢の人がいて、亡くなった方や行方不明の方は既に100名を超す勢い
だという・・・。
報道は、起こり得る災害からの避難を促しているけど、近辺の細かい様子を教えてくれるものがな
いので、駅前から続くこの場所が、まさかこんなことになっていたなんて全く知らないでいた。

当日、従業員の間の「LINE」に登録していない私も個別の連絡網で「店休による休み」を連絡して
もらっていたけど、新人の未登録の一人は困難な場所から怖い思いをしながら車で出勤してきてい
て、水に浸かった駐車場に車を停められずにいたらしく、従業員の一人が彼女に伝えに来るまで、
店舗前の惨状に茫然としていたらしかった。

私も昨日職場で、ツイッターにアップされた当日の動画を見せてもらい、初めてこの場所の当日の
様子を知ったのだ。動画では、すぐ上の道路から、店舗前の道路までを、水が滝のように流れ込ん
でいた。
昨日土曜日はそのせいか、生活用品を買い求めるお客さんが押し寄せ、私たちも対応に追われ、ぐっ
たりして帰宅した。

食事し、テレビを点けるとBSの無料チャンネルで『殿、利息でござる!』が始まった所だった。
疲れていたせいか片づけもせず、普段なら観ない類の映画だったけど、ついそのまま観てしまった。



この映画、かなり良い拾いモノだった。こんな大変な時代に、私利私欲を捨てて貧しい旅籠の村の
ために、なけなしのお金をはたいて知恵を絞り奔走した人々がいたとは。これが実話だというから驚く。
コメディタッチに仕立てられた作りは、テンポよく楽しく観られたし、ジーンとする部分もありで☆
ラスト、美味しい役どころの羽生結弦君もファンの方には嬉しかったかも☆

もう一本、大雨で出勤できなかった日に、娘に教えてもらった「ルーム」という映画をPCで鑑賞した。
この映画も大筋が実話に基づいているが、前述の作品とは違ってそのテーマの重さに何ともやりきれな
い気持ちで観終えた。恐怖と孤独との闘いはもちろんあるけれど、私にはこの映画のテーマは「残酷さ」
よりも、母親の多くが直面しながらも見過ごされてしまう「孤独な子育ての閉塞感」と「希望」だと感じた。

そのやりきれなさの向こうには確かな「光」が見いだせるから、時に落ち込んでしまう子育て中の人に
特に観て欲しいと思う。かけがえのないものを見失わないために☆

こちらのレビューが私の感想に一番近いかも。


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