札幌には公共交通機関として、路面電車・地下鉄・バス・JRがあります。
このうちJRを除く、3つの事業を行っていた機関があります
(現在は2事業)
それは 札幌市です。
札幌市交通局は、路面電車(市電)・高速電車(地下鉄)の運行を行っています。
(バス事業は平成16(2004)年3月末で廃止)。
そんな、札幌の市営交通の歴史を見ることが出来る資料館があります。
「交通資料館」
(札幌市南区真駒内東町1丁目)
地下鉄南北線 自衛隊前駅を出てすぐです。
地下鉄のシェルターの下にあります。
まずは、市営バス関係
マイクロバス
昭和38(1963)年に、郊外及び山間部の輸送需要に対応するために27人乗り
のマイクロバスを購入したそうです。郊外道路の拡張などによって、昭和49年
にはこのサイズのバスは姿を消しました。
ボンネットバス
昭和30(1955)年5月に、一般市内路線用バスとして登場し、定員62人乗りで
市民の足として活躍しました。その昔はこのようなボディーカラーだったんです
ね。
新塗装バス
平成6(1994)年から導入された車両は、それまでの赤・アイボリーのボディー
カラーが一新されて、緑になりました。写真のバスはその94年導入車です。
運転席にも自由に乗れます。
絶対2000回転以上で運転してたよ! だから赤字になったのかも?(笑)
市営バス
私が小さい頃から見慣れていた塗装車両です。高校はこの色のバスに乗って
通学しました・・・。
そして 地下鉄関係
第3次試験車 「はるにれ」
昭和40(1965)年11月、ゴムタイヤを使用した案内軌条式電車開発のために
製造された試験車です。V型直列8気筒ガソリンエンジン2台を動力源としてい
ます。
第4次試験車 「すずかけ」
昭和42(1962)年10月に第4次試験車両として製作し、1969(昭和44)年8月まで
札苗試験場(線路長676m)において約50,000kmを走行し、基礎資料を得ました。
本車両の走行装置、制御装置、制動装置等は南北車両とほぼ同一です。
南北線 第1号車
この電車は、世界で初のゴムタイヤを使用した案内軌条式車両の実用1号車
です。昭和45年8月に試験車として真駒内の教習線に搬入され、高架部分で
行った試験結果を、量産車両に反映すると共に、昭和60年3月の廃車まで100万
キロを超える営業運転で市民に親しまれてきた先駆的車両です。
懐かしいとお思いの方もたくさんいるのでは?
最後に、市電(路面電車)関係
22 (木製2軸電動客車)
この電車は、大正71918)年8月に、札幌の街に最初に登場した路面電車です。
札幌電気軌道株式会社が、それまで走らせていた馬車鉄道を電車に切り替え
ることを決め、名古屋電気鉄道株式会社から26人乗りの電車(単車)24両を購入
して営業したのがはじまりです。
1927(昭和2)年に札幌市がこれを譲り受けて市電として発足し、およそ18年間
市民の足として活躍した最も古い形式の電車です。
雪8(ブルーム式2軸電動除雪車)
除雪用ブラシの材料が竹のササラであることから「ササラ電車」の愛称で親し
まれる除雪車です。ササラ電車は、当時の札幌電気軌道が大正11(1922)年に
考案した排雪電車に端を発します。ブラシの角度は45度に設定されています。
601(半鋼製2軸ボギー電動客車)
戦後の復興とともに増大する需要に対応するため、昭和24(1949)年から3年間
に20両が製造されました。昭和46(1971)年の廃車まで、もっとも長い間札幌市民
に親しまれた路面電車です。
D1041(鋼製2軸ボギー内燃動車)
札幌市電は全国で唯一、低床式の路面ディーゼル動車が走っていました。
路面ディーゼル動車は鉄北線(札幌駅前~新琴似駅前、1974年全廃)の延心部
を非電化で延長した際に随時装備され、昭和39(1964)年までに16両を保有しま
した。昭和42(1967)年の鉄北線電化後、12両は電車に改造されたD1041を含む
4両は改造されず廃車されました。
この他にも6両の市電が展示されています。
屋内展示場の中には、部品や資料などが約1000点展示されています。
お子さんやマニアは大喜びな、貴重な資料がいっぱいの資料館ですが
夏季の土日祝と小学校の夏休み期間しかやっていません。ご注意を!
ちょっと懐かしい車両たちに会いに行くのはいかがですか?
交通アクセス
地下鉄南北線 自衛隊前駅南側シェルター下
開館時期 5~9月の土・日・祝 及び、小学校の夏休み期間
開館時間 10:00~16:00
入場料 無料