「あほリズム」(732)

2020-08-29 07:34:36 | アフォリズム(箴言)ではありません

         「あほリズム」

 

          (732)

 

 「成長の限界」とは「近代科学文明社会の限界」であり、

それは「ヒューマニズムの限界」にほかならない。

 「ヒューマニズムの限界」とは当然人権軽視の好ましから

ざる事態だが、すでにその兆候は表れ始めてる。つまり、

優生思想による障害者差別、ジェンダー差別、異民族差別、

等々。もっと分りやすく言うと「お前ら、邪魔だ」という

感情。

 

           (733)

 

 かかる限界に達した世界において、政治が無力であるのは、

政治は国民を減らす術を持たないからだ。そこで、次の戦争は

その原因はどうであれ、増えすぎた人間を減らすための戦争に

なるに違いない。何故なら、人間とは国家の大義のためなら〈

唯一〉進んで命を投げ出す生物であるからだ。そして、その戦

争は未曾有(みぞう)の無差別大量殺戮が実行されるに違いない。

 

           (734)

 

 つまり政治が、固定化した世界を動かし得る術があるとすれば、

それは唯一戦争によるしかない。