「あほリズム」(725)

2020-08-26 04:59:19 | アフォリズム(箴言)ではありません

         「あほリズム」

 

          (725)

 

 いわゆるエコノミストとは、二ヒリストである。

彼らは、確かに手段は手に入れたかもしれないが、

残念なことに生きる目的は見失った。


「あほリズム」(722)(723)(724)

2020-08-24 09:50:23 | アフォリズム(箴言)ではありません

         「あほリズム」

 

          (722)

 

 今まさに野党の再編が取り沙汰されていて、しかし関係者以外は

誰も関心を示さないが、その最大の原因は、「野党には夢がない」

ということだ。

 私自身はいまは夢など見ている時ではないと思っているが。

 

           (723)

 

 合併分裂を繰り返す野党勢力にとかく批判の目が向けられるが、

それでは安倍政権は何か一つでも政治公約を実現しただろうか?

鳴り物入りで掲げられたアベノミクスはいったいどうなったのか?

今は世界中が行き詰まっているのだ。打開するにはもはや戦争し

かないと思えるほどに。何もできないこととドタバタすることは

それほど違っていない、私自身は野党のドタバタを行き詰まった

世界を象徴していると思っているが、ただ、如何せん話が小さい。

 

          (724)

 

 いまの野党を見ていると、弁護士くずれの政治家が多いせいか、

重箱の隅をつっつくようにして他人の足を引っ張るのは巧みだが、

引き摺り下ろした政治家に取って代わって、いざこの国の未来の

姿を語る者は誰も居ない。彼らは過去を裁くことには長けている

が、如何せん未来は裁けない。 

 


「あほリズム」(721)

2020-08-23 16:16:46 | アフォリズム(箴言)ではありません

          「あほリズム」

 

           (721)

 

 たとえば、会社のあり方が気に入らなければ、被雇用者たちはさ

っさと退職して条件の良いよその会社へ移って行くが、しかし、国

民が国家のあり方を気に入らないからといってよその国へ移ったり

はしない、但し、これまでは。ところが、世界がグローバル化して

国家アイデンティティーが希薄化して、これまで母国に縛り付けら

れていた人々が、暮らし辛い国からまるで会社を辞めるように別の

国へ移住するようになって、人口減少国家は暮らし辛い国、「ブラ

ック国家」だと言うことになる。もしもそうなれば国家でさえも民

営化が求められる。さしずめ過疎化に苦しむ地方の自治体は行政サ

ービスを民間に委ねてはどうだろうか。


ハイデガー「存在と時間」上・下 (11)

2020-08-23 10:24:35 | 「ハイデガーへの回帰」

       ハイデガー「存在と時間」上・下


            (11)


 ようやく「存在と時間」の上巻を、読んだというよりも目を通した

程度で書棚に戻しました。私は、木田元の「ハイデガーの思想」を読

んで、どうしてもハイデガーの「存在と時間」を読みたいと思ったの

ですが、これまでのところ、木田元のハイデガー論とは、つまり〈存

在=生成=自然〉とする存在概念によって〈存在=現前性=被制作性〉

による「人間中心主義的文化をくつがえそう」という企てはいまだ何

一つ語られていません。たぶんそれは木田元のハイデガー論に他なら

ないのではないかと思えてきました。ただ、ハイデガーによる現象学

的存在論は精緻を極め、一般的な世界認識論とは視点が異なるという

ことは良く分りました。たとえば、われわれの世界観とはわれわれの

理性が創り出す世界観でしかなく、われわれが存在しなければそのよ

うな世界「観」、それだけでなく「世界」さえも存在しない、だとか、

また、「存在とは何か?」という問いを但し「一行で答えろ」と言わ

れたとすれば、その設問そのものが答えを限定するように、また、そ

れとは反対に無限に叙述される答えも真理には的中しないように、つ

まり、「存在」という言葉そのものがすでに「答え」を限定している

とすれば、言葉の限界が認識の限界であり、われわれの理性を超えた

世界認識など決して得られるわけがない。つまり、世界の隅々までも

認識できる「絶対的な理性」というものがあるとすれば、われわれの

理性とはせいぜい明かりの届く手元だけの限られた理性に過ぎないと

いうことである。それらは「絶対的な理性」から見ればしょせん誤謬

でしかない。

                          (つづく)


「毒を盛られた」

2020-08-21 10:39:50 | 従って、本来の「ブログ」

      『ロシアの野党指導者ナワリヌイ氏がこん睡状態に』
       「毒を盛られた」可能性も       2020年8月20日

ロシアの野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(44)が、体調不良を訴えて入院し、こん睡状態に陥った。毒物を盛られた疑いがあると、同氏の広報担当者が20日、明らかにした。https://www.bbc.com/japanese/53844240

 

        *      *      *

 

 こんな前近代的な事件がこれまでにも何度も起こっていて、そ

れでも現長期政権は安泰であるというのは信じ難い国である。1

億5千万人の国民が、意外と少ない、一人の独裁者を権力者の座

から引き摺り下ろすことさえできないのはいったい何故なのか?

 するとプーチン支持者から一通のメールが届いた。

「よく言うよ、お前の国だって権力者の立場を忖度した官僚が部

下に不正な改ざんを命じたにもかかわらず昇進し、ところが命じ

られた部下はそれを苦に自死しても、権力者だけでなく国民まで

もが何事もなかったように見捨てているじゃないか」

「っはは、まったく仰せのとおり我らも同類ですワ」

もはや民主主義は正義の秤ではなく欲望の秤である。