かねてから、ワタクシは、BSなんぞには目もくれずひたすら地上波を溺愛するという生活信条を一心不乱に貫いてきた。
全国各地で地下に潜って、生命財産を投げうって必死の抵抗活動を続けるBSレジスタンスの一員としての誇りを持って、ふんぞり返るくらい胸を張って生きてきた。
だが、
今さら、口に出すのが恥ずかしいのだ。
実は、昨年2月。
ついに、刀折れ矢尽きた。
これまで一心不乱に貫いてきた、BSなんぞには目もくれずひたすら地上波を溺愛するという生活信条を投げ出してしまった事。
そして、投げ出してしまっただけではなく、投げ出してしまったという事を今まで黙秘していた事を、同士諸君に深くお詫びしなければならない。
同士諸君から、どれだけの罵倒を浴びせられるだろう事か、、、、、
その覚悟はできている。
焼き討ちにあったのが、一昨年5月。
いろんな方々から心配され、また応援をいただきながら、ようやく再建して元の住所に移り住んだのが昨年2月。
再建に当たって、再建資金問題に次ぐネックになったのが2011年7月からの地デジ移行だった。
ワタクシにとっては、地上波は従来のアナログで充分なのだ。
なのに、頼みもしないのに、勝手にデジタル化してしまうと言うのだ。
しかも、デジタル化を推し進めた連中の背後には、何やら黒い利権構造が透けて見えるというのに。
黒い利権構造が透けて見える事など、ちょっと想像力を働かせれば初めっからわかっていた事なのに、一部週刊誌の見出しに『地デジマフィア』などという言葉が踊りだすタイミングが遅いのではないか?
今さら、地デジ化に反対しようにも、すでに日本中に地デジ設備が建設されているというのに。
いずれ近いうちにアナログ地上波は停止されてしまうのは、確かな事のようだ、、、、、
それならば、日和ってしまうのも、一つの選択肢だ。
日和ってしまおう。
と、
そんなわけで、地デジ対応のTVとハードディスクレコーダーの機種選定作業に入った。
だが、今時のTVあるいはレコーダーなので、地デジ対応なのは当然の事なのだ。
その上、地デジだけではなく、BSに対応しているのもまた当然の事なのだ。
ここで、ワタクシの心に悪魔が囁きかけてきた。
この上ない、極上の猫なで声で
『この際、BSもやっちゃいなよ』
と。
ワタクシの弱い心は、
悪魔の囁きに抗うことができなかった、、、、、、、