ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

Web3.0宣言 その5-Web3.0時代のマスコミは情報卸売業である

2006-07-09 20:21:03 | Weblog

 前回のこのシリーズでは、Web3.0という、今のWeb2.0の次の時代のマスコミの位置づけについて書いてきた。
 そこでは、結局、マスコミは情報の提供者になるということだ。

 これは、言い換えれば情報卸売業だ。

 リアルの世界で、卸売業が必要かどうかという議論はかつてされたが、それと同じように、情報卸売業であるマスコミが必要かどうかという「議論は」なされると思う。でも現実は、今後も存続するだろう。その存在意義は、リアルの世界の卸売業同様、資本力(情報を集めるのにも資本はいるのだ)、交渉力など、さまざま挙げられる。

 しかし、リアルの世界の卸売業は、情報武装したり、小売提案力を強めたりと、いろいろなことをしてかわり、それに対応できない中小卸は淘汰されたように、マスコミ(情報卸売業)も変化が必要だ。その変化の方向について、今日は書いてみたい。




 Web3.0になると(もう、くどいが)

 送り手--(0からn次の)中継局-受け手

という構図となり、受け手に直接つながる中継局、これが情報小売業となる。
 この情報小売は、人気サイト(ブログ)ということになり、これを見ている受け手の人は原則結構小規模(もちろん小売店に大規模なものもあるように、大規模なん気ブログもあるが)で、おなじ趣味の人があつまると考えられる。
(これが、萌えバーガーのメイドさんより美しい松田美佐先生の選択の話につながるっていうことは以前書いた)。

 この情報小売業に情報を提供するのが情報卸売業、マスコミということになる。
 では、マスコミに求められることはなにか。。

 引用しやすさと、ネタの面白さ、幅広さである。
 もちろん、情報がうそって言う場合、それがうそだとわかんないと困る。

 引用しやすさという面では、電子化されたものになるだろう。
 つまり、マスコミは紙よりやはり、Webが中心となるだろう。
 新聞メディアで儲けるっていうことは、今後難しくなるだろう。っていうか、いまも新聞離れでむずかしいかもしれない。そういうビジネスモデルは変えていく必要がある。

 で、Webで取り上げるネタだが、ブログの記事になりそうな、面白いものでないとこまる。
 あたりまえの記事のよせあつめではこまるのだ。
 そんならGooブログランキングを見るだけでいい。
 マスコミには、それ以上の、独自のおもしろい記事を期待したい。

 とはいえ、ヤラセはこまるし、ウソはウソってすぐにわかんないと困る
 (ウソを載せてはいけないとまではいわない。東スポの一面って、おもしろいよね)
 そして幅広いニュースが必要だ。というか、ニュース量が少ないと困るのだ。ネタになるものがなくなってしまうため。

 ということで、Webにしただけでは、ウソをすぐに見破らせる機能や、幅広さが出てこない。
 また、松田美佐先生のお話の中では、中立な意見、もしそれができない場合は反対意見も載せるということを言っていたが、それもできない。




 そこで、上記のものをすべて兼ね備えるメディアとしてizaはおもしろい。
 Webなので、確かに引用しやすいし、iza自体にトラックバックを認めているため、izaの記事の内容に反対意見を書いたり、間違いを訂正したりすることも可能だったりする。

 そういう意味で、ニュースにブログ機能を付けるizaの取り組みは、Web3.0時代になると、おもしろいアプローチであるとおもう。




 ただ、Web3.0時代になり、情報卸売業にマスコミがなると、Webでの情報提供が中心になる。この場合、広告だけでは、収入的にむずかしいっていうことはWeb3.0の話の中でかいてきた。では、どういうビジネスモデルが組めるか。それが、まとめブログの出版にあると思うのだが、それについては、また今度、Web3.0と出版みたいな話で書いていきたいと思う。

 


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1日最大約3億円!マイクロソフトに制裁金

2006-07-09 12:18:30 | Weblog

ここのニュース
EU、マイクロソフトに制裁金へ 1日最大3億円か
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/it/internet/9494/


によると(以下斜体は上記ニュースより引用)

米ソフトウエア最大手マイクロソフト(MS)が、欧州連合(EU)競争法(独占禁止法)違反に関する是正命令を順守していないとして、欧州委員会から新たな制裁金を科されることがほぼ確実な情勢となった。2005年12月15日にさかのぼり1日当たり最大200万ユーロ(約2億9200万円)の支払いを命じられる可能性が出ており、12日にも発表される見込み。

1日3億なら、1ヶ月で3億X30日=90億、
で、それが、2005年12月15日、
今2006年7月だから、うーんとうーんと
とにかく、いっぱいのお金だあ。。想像つかないぞ(^^;)

EUは、こんなにお金奪いいとって、どーするんだろう(^^)


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Web3.0宣言 その4-特定小規模のコミュニティと不特定多数のマスコミの連携

2006-07-09 02:24:55 | Weblog

 Web3.0宣言のつづきです。
 今回は、不特定多数を相手にしたビジネスの崩壊と、その後の動きについて、ライブドアという会社を取り上げて、考えてみたいと思います。




■Web2.0による不特定多数を相手にしたビジネスの崩壊
 Web1.0の時代は、Webがマスコミのように、書き手が、不特定の人に向かって、一方的に書いてきました。
 ところが、Web2.0になって、情報の受け手が、ものを書き始めると、Web1.0の枠組みでは、困ったことがおこりました。

1.コンテンツの増大。これにより、サーバーは巨大化し、アクセス数も増えたため、ハード
  やIDS(インターネットデータセンター)への膨大な投資が絶えず必要になってきました。

2.広告費は、思ったほど伸びない。
 これは、ここに示した論理になります。たしかにブロガーは急速に増えているのですが、それに伴って、お客さんが急速に増えるわけではありません(アフェリエイトするブロガーはふえても、肝心のアフェリエイト元は、そんなに急速に増えるわけではない)。そうすると、ブロガーの伸びのわりに、そんなに広告費は伸びない、出費ばかりということになります。

3.客の欲求の多様化
 ブログをやる人が増えると、そのブロガーの個性もさまざま、欲求も様々になります。
 むかしは、パソコンに詳しい人がブログをしてたのに、今では、そうでもないです。
 こうなると、検索の多様化、サービスの多様化をしないといけませんが、それにはお金が要ります。

 このように、Web2.0の枠組みで、不特定多数に対するビジネスをすると、ユーザーが増えてしまい、莫大な投資を継続的にしないといけなくなります。
 ところが、広告費では、そんなにお金が入ってきません。なのに、サービスは多様化しないといけません。自分たちでやってる余裕が無ければ、買収するしかないですが、それにもお金は必要です。で、そのお金を、どーするか?

 金ずるを探してくるか、カネになるビジネスをはじめるか、お金を印刷するしかないです。

 お金を印刷したら、北朝鮮以外では犯罪です(北朝鮮では ^^;)

 でも、お金に変えることができるものは、じつは、作れます。
 有価証券は、お金に変えることができます。有価証券とは、株とか債権とかです。
 つまり、会社を作って、株を発行して、そいつを上場して、株を売り払えば、お金は作れます。
 (お金を印刷したようなことになります)。

 ってなことで、Web2.0で、ポータルサイトやブログなどの不特定多数ビジネスをやると、カネが必要で、そのためには、カネになるビジネスである金融業をやるか、お金を生み出す株式上場をして、金を作り出し、ばんばん買収していかないと間に合わない。




 しかし、現実的には、そんなお金の稼ぎ方は無理(>_<!)っていうのは、ホリエモンが逮捕されたことでわかる。つまり、ホリエモン逮捕によって、Web2.0の枠組みで、不特定多数ビジネスをやるには、金銭的にいきずまってしまうことがみえてきた。

 じゃあ、どーしたらいいかということが、新生ライブドアの事業計画になるわけだ。
 彼らは、特定少数、特定中数、特定多数をねらっているそうな。
 そんな言葉があるかどうかはべつとして、これは、前の松田美佐先生のところで話したような「仲間的ポータル」をさしていると思われる(ただ、ポータルとは限らないけど)。

 人々は、都市型生活になってくると、選択意識が働き、気のあった仲間たちだけで、過ごそうとする。ネットの世界でもそうで、気のあった仲間内だけのコミュニティが多数できてくる(この傾向をあらわしているのがSNSというサービスになる)。
 そうすると、そのコミュニティの間の人たちでみるサイトが、できてくるわけなんだけど、その人たちも、自分たちだけの話をしているのでは、ネタ切れになってくる。また、その人たちが、検索エンジンを用意し、検索するっていうのも大変だ。

 そこで、マスコミやポータルサイトが話題提供や、検索エンジンを提供して、気の会った仲間たちがみる、人気サイト(ブログ)が中継局(仲間内ポータル)となる。

 つまり、

 マスコミ----気のあった仲間内----見る人
 ポータル----での人気サイト      :
  :       
 送り手        中継局      受け手

 という、Web3.0の典型的な形式になる。
 この中継局、仲間内人気サイトは、RSS技術やマッシュアップ技術によって、
効率的に、各種マスコミやポータル、他の人の注目ブログなどの情報を取得、加工
できるようになる。
 この中継局が効率的に作れる技術がウィリアムのいたずらの言うWeb3.0
であり、それは、この先(いつになるかわかんないけど)紹介していく技術となる。




 ということで、

 情報提供者のマスコミ、
 サービス提供者としてのポータル
 (情報提供者としてのブログもある)
 気のあった仲間が見る、中継者としての人気サイト(ブログ)
 気のあった仲間を選んで、どっぷりつかる受け手

 というカタチで、Web3.0の世界は、落ち着いてくると思う。
 そしてWeb3.0で重要な技術は、中継局の技術であるということです。




 そうすると、マスコミは情報提供者(真実を語っているとは限らない)の役割になりますが、それにともなって、マスコミは、どう変わっていくのか?っていうのを、izaを元に話すっていうはなしは、またこんど



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