前回のこのシリーズでは、Web3.0という、今のWeb2.0の次の時代のマスコミの位置づけについて書いてきた。
そこでは、結局、マスコミは情報の提供者になるということだ。
これは、言い換えれば情報卸売業だ。
リアルの世界で、卸売業が必要かどうかという議論はかつてされたが、それと同じように、情報卸売業であるマスコミが必要かどうかという「議論は」なされると思う。でも現実は、今後も存続するだろう。その存在意義は、リアルの世界の卸売業同様、資本力(情報を集めるのにも資本はいるのだ)、交渉力など、さまざま挙げられる。
しかし、リアルの世界の卸売業は、情報武装したり、小売提案力を強めたりと、いろいろなことをしてかわり、それに対応できない中小卸は淘汰されたように、マスコミ(情報卸売業)も変化が必要だ。その変化の方向について、今日は書いてみたい。
Web3.0になると(もう、くどいが)
送り手--(0からn次の)中継局-受け手
という構図となり、受け手に直接つながる中継局、これが情報小売業となる。
この情報小売は、人気サイト(ブログ)ということになり、これを見ている受け手の人は原則結構小規模(もちろん小売店に大規模なものもあるように、大規模なん気ブログもあるが)で、おなじ趣味の人があつまると考えられる。
(これが、萌えバーガーのメイドさんより美しい松田美佐先生の選択の話につながるっていうことは以前書いた)。
この情報小売業に情報を提供するのが情報卸売業、マスコミということになる。
では、マスコミに求められることはなにか。。
引用しやすさと、ネタの面白さ、幅広さである。
もちろん、情報がうそって言う場合、それがうそだとわかんないと困る。
引用しやすさという面では、電子化されたものになるだろう。
つまり、マスコミは紙よりやはり、Webが中心となるだろう。
新聞メディアで儲けるっていうことは、今後難しくなるだろう。っていうか、いまも新聞離れでむずかしいかもしれない。そういうビジネスモデルは変えていく必要がある。
で、Webで取り上げるネタだが、ブログの記事になりそうな、面白いものでないとこまる。
あたりまえの記事のよせあつめではこまるのだ。
そんならGooブログランキングを見るだけでいい。
マスコミには、それ以上の、独自のおもしろい記事を期待したい。
とはいえ、ヤラセはこまるし、ウソはウソってすぐにわかんないと困る
(ウソを載せてはいけないとまではいわない。東スポの一面って、おもしろいよね)
そして幅広いニュースが必要だ。というか、ニュース量が少ないと困るのだ。ネタになるものがなくなってしまうため。
ということで、Webにしただけでは、ウソをすぐに見破らせる機能や、幅広さが出てこない。
また、松田美佐先生のお話の中では、中立な意見、もしそれができない場合は反対意見も載せるということを言っていたが、それもできない。
そこで、上記のものをすべて兼ね備えるメディアとしてizaはおもしろい。
Webなので、確かに引用しやすいし、iza自体にトラックバックを認めているため、izaの記事の内容に反対意見を書いたり、間違いを訂正したりすることも可能だったりする。
そういう意味で、ニュースにブログ機能を付けるizaの取り組みは、Web3.0時代になると、おもしろいアプローチであるとおもう。
ただ、Web3.0時代になり、情報卸売業にマスコミがなると、Webでの情報提供が中心になる。この場合、広告だけでは、収入的にむずかしいっていうことはWeb3.0の話の中でかいてきた。では、どういうビジネスモデルが組めるか。それが、まとめブログの出版にあると思うのだが、それについては、また今度、Web3.0と出版みたいな話で書いていきたいと思う。
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